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zoom RSS 『お茶漬の味』『彼岸花』『秋日和』

<<   作成日時 : 2007/05/18 00:22   >>

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小津安二郎監督、佐分利信主演コンビの大人のニンマリコメディ三作。
いずれも大学時代に名画座で観たのだが、最近改めてDVDで鑑賞した。

H18年夏に『お茶漬の味』(1952)を、H19年GW終盤に『彼岸花』(1958)、GW明けに『秋日和』(1960)と里見 ク(さとみ とん)原作物を続けて鑑賞した次第。

大学時代には、「うーむ、面白いのやら、面白くないのやら、さっぱり判らん」と思った三作品であるが、中年の域に差し掛かった(というか真っ只中というか)現在改めて鑑賞して、「大人のためのニンマリコメディ」と再認識した次第。

『お茶漬の味』は、今回の鑑賞直後の感想メモに「初見の際は佐分利信のもっさりした印象からどことなく暗目の作品のように思っていたが、コミカルな小津作品だと改めて認識した。終盤の佐分利、木暮が揃ってお茶漬を食べるあたりから、じっくり描きすぎてテンポが悪くなったきらいはなきにしもあらず。」と記している。

画像
『彼岸花』は、小津の初めてのカラー作品であり、色彩設計が素晴らしい。ブラウン系統でまとめた落ち着きのある画面。茶の間の隅に何故か必ず置かれている赤い茶瓶が美しい。さらにテンポもよく、浪花千栄子、山本富士子のコメディエンヌぶりが笑いを誘う。

『秋日和』は、中年オヤジ三人組が結婚適齢期の司葉子とその母で未亡人の原節子をまとめてカタヅケちゃえ!とばかりに行動する、三作品の中では一番のコメディ設定だが、いささかテンポが悪い。また、三作品の中では、幕切れが一番暗い印象を与えて、分が悪い。原節子の未亡人の設定が『東京物語』の彼女の役柄を引き継いだかの印象が残るせいかもしれない。とはいえ、料亭で集まったオヤジ三人組みが女将を揶揄するあたりなどは、『彼岸花』と同じく、ニヤニヤしてしまう。

小津の作品は、歳を経て再鑑賞することはもちろんだが、テレビの画面サイズでも珠玉の趣があり、もしかすると、テレビサイズが最も似合う監督なのかもしれない。

<追記>
その他に『東京暮色』『早春』『お早う』を再鑑賞しています。

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