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zoom RSS 『テレサ・テン物語〜私の家は山の向こう』:TVスペシャルドラマ

<<   作成日時 : 2007/06/03 22:00   >>

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テレビドラマは殆んど観ないのだが、香港映画『ラヴソング』での「月亮代表我的心」に感激し、また台湾人でありながら大陸・香港での彼女の影響力の大きさに圧倒されたため、今回テレビドラマ化されると知り、非常に興味深く観賞した。

テレサは、両親が大陸出身の外省人であり、その意味では純然たる故郷がない。それ故かどうか事件や問題が起こる度に、香港の自宅を離れてアメリカ、フランス、タイと居を移していく。

また、当時の台湾は大陸との関係から、国際社会で国交を結んでいる国は少なく(この状況は現在も大きく変化している訳ではない)、それが故に、彼女の立場を難しくしている。

ドラマはその辺りを、テレビで出来る範囲で(といってよいかどうかは問題かもしれないが、それほど深く突っ込む訳ではないが)描いており、好感は持てる造りとなっている。

テレサを演じる木村佳乃は、歌唱場面はテレサのレコーディングを使用しているとはいえ、嫌味なく演じており、それほど悪くはない。

しかし、本国台湾でテレサの物語が造られたならば(それも映画として造られたとしたならば)、台湾の政治的立場と彼女の立場をもっと深く突っ込んで描いただろうと思え、やはり残念でならない。

ただし、本作品でも心に残るセリフはある。

療養中のパリを訪れた日本のレコード会社社長に対してテレサが言うセリフである。

「私には帰る故郷がない。だからこそ、帰ることの出来る胸が欲しいの」

何も頼るものがないテレサにとって頼れるのはパートナーだけである、という切ないセリフである。

でも、その頼れる相手が、第三者の眼から見て頼れる相手でなかったことが、更に彼女を寂しいものにしていたのだなぁと思い、切なくなってしまった。

<追記>
本ドラマはアジアの各国で放映の予定だそうだ。放映後の評判を知りたいものである。

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内 容 ニックネーム/日時
外省人である両親の、特に父親の故郷に対する切ない思いをそのまま受けて育ったテレサ・テンにとって、「どこにいても私は外国人にしかすぎない」という感情が芽ばえるのは、当然といえば当然だと思う。
ただ、もし彼女が結婚して子供を育てていたのなら、そこが香港でも台湾でもアメリカであったとしても、今家庭がある所が第二の故郷なのだと思えたのではないだろうか。
真の故郷を求める気持ちは変わらないにしても、心のよりどころとして彼女に安定感を与えた可能性はあるのではと思う。
そういう意味で、テレサの男運のなさというか、男を見る目のなさというか、それが返す返す残念でならない。
ぷ〜太郎
2007/06/04 21:08

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