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zoom RSS 『闇の子供たち』:現実の衝撃、われわれはその外側にいるのか

<<   作成日時 : 2008/08/09 23:33   >>

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タイを舞台に幼児売買春、臓器売買の社会の闇を描いた力作であることはまちがいない。

前半から中盤にかけての暗部描き方も、ともすれば、吐き気を催すようなシチュエーションを押さえた演出かつ的確な演出で見せていく。
問題提議としても映画の進め方としても悪くない。

が、終盤一気に嘘っぽくなってしまう。

だれしもが、被害者になるかもしれないし、経済先進国の我々は加害者になる可能性がある、という示唆は判る。

被害者が加害者になる図式は、虐待され売買春の当事者であったタイの少年が長じて売る側の男になってしまうエピソードや、重病の息子可愛さのあまりに闇のルートに臓器売買の一翼を担ってしまう日本人親子に描かれている。

なので、主要人物に、過去のおぞまし背景を付け加える必要があったのだろうか?

登場人部である記者のひとりが「我々は見たことは見たままに書く。そうすることで社会のシステムが変わっていくと信じる」という旨のセリフをいう。

この映画は、そこまででよかったのではないか。
衝撃の現実を、衝撃ある事柄として描く。
臓器売買の犠牲になるひとりの少女の姿、幼児売買春の犠牲となりゴミとして捨てられるふたりの少女、ひとりは助かり、ひとりは助からない・・・
その他の犠牲者、加害者、ボランティアたち・・・
そして、そんな世界の外側にいるわれわれ観客たち・・・・

なので、終盤20分は蛇足も蛇足、ムカデの足だ。
これがなければ★4つなのだけれど。

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↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id329992/rid92/p0/s0/c0/

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