キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『赤い風船』『白い馬』:美しくもの哀しい両編

<<   作成日時 : 2008/08/10 00:37   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

画像


応援団に参加していながら、上映3週目での鑑賞です。
レビューは上映順に『白い馬』『赤い風船』の順で。

まずは

『白い馬』:疾走、躍動、そして、もの哀しい

画像


数年前『馬の映画100選』を選出して一冊にまとめた本の著者がJRA馬事文化賞で表彰されたことがある。
それに関連して、ある雑誌で、その著者だったか雑誌の連載執筆者だったかが、この映画を最も心に残る一編として取り上げていて、すこぶる観たい想いがあった作品である。

数ある馬の映画の中でも、馬の疾走感、躍動感が素晴らしい。
野生馬捕獲人たちから逃げる白い馬。
捕まえようとした少年を引き摺り、湿地とから干からびた大地へと疾走する白い馬。
少年を背にして、再び馬捕獲人たちから逃げる白い馬。

とりわけ驚かされるのが、白い馬と新しいリーダー馬との闘いの場面である。
馬囲いに入れられた二頭が、前脚を振り上げ、互いに襲い掛かる。
後脚で蹴り上げる。
歯を剥き出して噛み付きにかかる。
二頭の白い馬体が傷ついていく・・・

この躍動感から、クライマックスは一気にもの哀しい結末に。

画像


素晴らしい映画なのだが、アフレコの効果音がいまひとつなのが現在観ると残念だ。

とはいえ、馬の映画10選(誤記ではない)には必ず選ばれるはずの映画である。

↓『白い馬』Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id11210/rid6/p0/s0/c0/

↓チラシ画像↓
画像



続いて

『赤い風船』:美しく、おかしく、そして、もの哀しい

画像


「美しい映画100選」があれば必ず上位にランクインする映画として聞き及んでいた映画をスクリーンで観ることができた。

まずは、その色彩設計に驚く。
ブルーや灰色を基調とした町並みに、観るも鮮やかな真っ赤な風船。
短編といえども、シーンシーンでばらつきがないのだから、シネ・ポエムというに相応しい。

そして物語も、赤い風船が少年に犬のように付きまとう。
時には従順に、時にはいたずらすかのように。

画像


そんな風船を、周囲の子供たちは羨ましがり、妬んだり。
集まって、棒を持って、追いかける追い立てる追いはやす。
ここいらあたりの描写は少々恐ろしいし、そんな集団の恐ろしい毒っ気にやられたかのように、しぼんんでいく風船の哀れなこと。

しかしその後に美しい描写がある。

街角からアパートの窓窓から色とりどりの風船たちが、しぼんだ赤い風船を追悼するように、または、少年の心を慰めるかのように舞い上がっていく。
そして・・・

このラストは、美しい描写とは裏腹にもの哀しい色調を奥底に感じさせる。
ここいらあたりもまさしくシネ・ポエムといえよう。
まちがいなく★5つ。

ラモリス監督はこの後に『素晴らしい風船旅行』『フィフィ大空を行く』という長編を撮っている。
前者はカラーでこれもまた美しい映画だと聞き、後者はモノクロのコミカルな作品だと聞く。
いずれも観てみたい作品である。

↓『赤い風船』Myムービーの採点&rビューはコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id480/rid21/p0/s0/c0/

↓チラシ画像↓
画像


↓DVDはコチラから↓

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『赤い風船』
1956年のカンヌ国際映画祭の短編映画部門のパルムドール作品。 数年の間にパルムドールを2回も取るアルベール・ラモリス監督ってすごい人ですね。ファンタジックな作品が好きな自分としては『白い馬』よりもこちらの方が作品的に合いました。 ...続きを見る
cinema!cinema! ミーハー映...
2008/08/22 13:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『赤い風船』『白い馬』:美しくもの哀しい両編 キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる