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zoom RSS 『誰も守ってくれない』:三つの家族を通して描く「生きることの意味」

<<   作成日時 : 2009/01/17 01:03   >>

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加害者の妹を保護する刑事、保護される加害者の妹、その二人を通して描こうとしたものは、「生きることの意味」でした。
「相手の痛みを判ること、それが生きることなんだ」と、映画の終盤で、佐藤浩市扮する刑事が加害者の妹に訴える。

おぉ、同じようなセリフを聞いた覚えがあるゾ。
『青い鳥』の阿部寛扮する先生が言っていた。

被害者の家族も加害者の家族も、「家族を失う」ということでは同じなんだ、と中盤で刑事が、過去当人が係わった事件の被害者家族にいう。
たしかに・・・・
被害者家族の心情は判るが、加害者の家族も「痛み」を背負っているということなんだ。

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映画は前半、加熱するマスコミの報道や、祭りと称して異様な盛り上がりをみせるネット族により、加害者家族が異常なまでにバッシングするさまを描いているので、「痛みの外側にいる」ひとびとの悪意を描く映画なのかと思わせる。

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しかし、中盤、佐藤刑事が加害者の妹を連れて逃げ込む先が、過去事件の被害者家族のもと、という、ややもすれば強引な設定から、監督・脚本の君塚良一の意図が見えてくる。
すなわち、加害者家族、被害者家族、その周辺の無関係と思われる家族、の3つの家族を通して、「生きることの意味」と「痛みを判ることの意味」を描こうとしているのだ。

工夫をしているのは3番目の「その周辺の無関係と思われる家族」の役割を、佐藤刑事の家族に振ったことだ。
周辺事態がいつしか当事者に近い位置になってしまう。
そして危ういバランスが保たれている刑事家族の姿を、一切写さないことで、観客の立場と同化させようとしているのではありますまいか。
だからこそ、簡単に「泣ける映画」になっていないし、ラスト、娘とケータイで話す佐藤刑事の姿に安らぎを覚えるのでしょう。

なかなか考えさせるテーマを、緊張感溢れるエンタテインメントに仕上げたことに評価して、★4つとしておきます。

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http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330419/rid23/p0/s0/c0/

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