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zoom RSS 『Dear Doctor/ディア・ドクター』:21世紀の『赤ひげ』は『羅生門』的

<<   作成日時 : 2009/07/08 23:05   >>

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『ゆれる』の西川美和監督の最新作映画、それだけで観たい観たい観たいぞッ、と思いが強く、出張先のシネコンで鑑賞しました。

『ゆれる』が公開されて賞賛された西川監督、でも賞賛されていた頃の自分は「抜け殻」のようで、逆に賞賛されることに違和感を感じていた。
ということがキッカケで、ホントウの自分と他人が見ている自分は違うんじゃないか・・・というのがこの映画を撮ったとの由。

人間の多面性は前作『ゆれる』でも出ていましたが、この映画でも多分に描かれています。

主人公・鶴瓶が演じる過疎村医者。
彼の「秘密」=多面性は、映画の途中で明かされますが、予告編を何度か見ると薄々気づくことでしょう。
ひとり暮らしの老女・八千草薫が家族に秘密にしておきたかったこと。
家族を(特に医者になった末娘を)慮(おもんぱか)るが故の隠し事。

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そんな「秘密」が人間の多面性を表しているだけでなく、鶴瓶が逃げ出し、彼の真相がわかったあとの村人たちの「手のひら返し」のさま。
そこいらあたりが特に多面性を感じるあたりでもあり、黒澤明監督の『羅生門』に通じるような気がします。

でも、この映画は、その多面性をズバリと斬らないところが善いところです。

鶴瓶医者が村人と接することから何かを学び得た瑛太が、刑事から「君は知っていたんだろう」と問われて、無言でいる長いカットとその表情。
同じく刑事に「彼はあなたに何かしてくれましたか」と問われた八千草薫が「なんにも」と答えるあたりの演出。
彼女の答えを額面どおりに受け取ってはいけない、その懐の深いあたりが、この映画の良さではありますまいか。

21世紀の『赤ひげ』鶴瓶医者は、医術はないが仁術はある。

が、最後の最後で「ひとの命を預かること」の責任の重さには耐えられなくて、逃げ出してしまう。
ズバリと決着(おとしまえ)は着けられないが、なにかしらのものを残して終わるあたりが、この映画の好さでもある。

もしかしたら、見終わって「どーいうこっちゃ、コレ」というヒトがいるかもしれないし、そういうひとも否定はできません。

評価としては★4つ半です。

↓共演陣も個性派ぞろい
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↑おっと『転々』のスーパーマーケットコンビではありますまいか。


↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id332887/rid233/p0/s0/c0/

<追記>
西川美和監督のデビュー作『蛇イチゴ』は未見。週末鑑賞予定です。

↓DVDはコチラから↓
 

↓西川美和監督『ゆれる』『蛇イチゴ』DVDはコチラから↓
 

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