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zoom RSS 『花と兵隊』:図らずも滲み出る戦争での壮絶な体験談

<<   作成日時 : 2009/08/08 22:57   >>

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『蟻の兵隊』では第二次大戦終戦後も上からの命令により現地に残らざるを得なかった日本兵のその後を追ったドキュメンタリーであったが、こちらは自らの意思で出征先の東南アジア(ビルマ、タイ)に残留した兵士たちを追ったドキュメンタリーである。
現地に残り、妻を娶(めと)り、家族を持ち・・・といったところから、未帰還兵たちのエピソードを並列に綴ったドキュメンタリーかしら、と思っていたところ、壮絶なエピソードが飛び出してくる。

それはさておき、登場する未帰還兵たちのその後は様々である。

ビルマ(現ミャンマー)の少数民族に助けられ、現在ではミャンマー国内の政情不安から逃げ出してきた家族とともに暮らす老人。
衛生兵としての経験を活かして、戦後現地で重宝がられ、いまは好々爺然とした老人。
自動車部隊のメカニックの経験を活かして、後にトヨタが現地進出した際に現地採用第一号の老人。
商才に長け、物産、商事といった大手商社と取引をして財を成した老人。
エンジニアとしての腕を活かして、現地で水揚げポンプを作成・開発して、現地に寄与した老人。
壮絶な戦争体験をして、その結果、報いとして、はたまた義侠として、もしくは義憤から、現地に野ざらしとなった日本兵の遺骨800を回収して、慰霊塔を立てた老人。

監督自らが何度も老人たちの下へ足を運んでインタビューを繰り返す中で、彼らのうち、何人かが補給戦略なき泥沼のインパール戦線での生き残りだということが判明する。

そこで彼らが体験したことは・・・・

その体験は経験したものでなければ判らないだろう。
弾が飛んできて、撃たれて死ぬ、そんなことなどは怖いことでもなんでもない、と彼らのひとりが云う。
勝ったとか負けたとか、そんなことじゃない、と彼らのひとりが云う。
国に対する思いとか、そんなことで帰国するのを止めた訳じゃない、と彼らのひとりが云う。

ひととしての遣る瀬なさや、どうしようもない憤りや、いやいやそんな言葉ですら表せない想いから、彼らは「帰らぬひと」の道を選んだ。

つくり手側も意図せぬうちに何だか、とてつもないものに遭遇してしまった感のあるドキュメンタリー映画ではありますまいか。

↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id333649/rid2/p0/s0/c0/

↓公式HPはコチラから↓
http://www.hanatoheitai.jp/

↓関連DVD『蟻の兵隊』はコチラから↓

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