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zoom RSS 『幸福』:市川崑監督、水谷豊主演の1981年作品。シルバー・カラーの復元 @レンタルDVD

<<   作成日時 : 2009/11/08 22:19   >>

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権利関係から長らく幻の作品となっていた市川崑監督、水谷豊主演の『幸福』、東京国立近代美術館フィルムセンターによる特殊現像プロセス「シルバー・カラー」を復元しての初ソフト化です。

原作はエド・マクベインの87分署シリーズ『クレアが死んでいる』。
エド・マクベインのこのシリーズにハマッタのは、この映画が公開されてから数年経てから。
ですので、残念ながら、公開当時、この作品は見逃していました。

作者のエド・マクベインは死去しているのですが、読者のわたしの方はシリーズを継続読書中。
終盤に差し掛かっていて、残り10冊を切ったあたりです。

原作の『クレアが死んでいる』は、87分署の若い刑事バート・クリングの彼女が乱射事件の犠牲者となる物語で、バート・クリングに相当する役を映画では永島敏行が演じています。
クレアに相当する役は中原理恵が演じています。

水谷豊は、このシリーズの中心人物スティーヴ・キャレラに相当する役です。
原作ではタフガイのイメージが強いキャレラですが、映画では妻に逃げられ(一時的に家出され)、小学生のふたりの子供を育てる少々しょぼくれた役どころです。

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映画も、原作同様、乱射事件の三人の被害者のひとりである中原理恵のプライベートを調査するうちに、それまで恋人だった永島敏行が知らなかった彼女の側面を知り、彼女が係わった不幸な事実があらわになっていきます。
そこで描かれるのは、男と女、夫と妻、親と子供の関係です。

事件の結末は、87分署シリーズお得意の、脇道から真実、のパターンなので、意外とそっけない感じがするかもしれません。

でも、それはこの映画の欠点でも弱点でもありません。
この映画は、ひとつの事件を通して、社会の中のささやかな幸せとは何ぞや、を描いているのですから。
原作の87分署シリーズも多岐に渡る並行して発生する事件から、社会の縮図を描こうとしていたのですから、原作シリーズの狙いと合致しているといえましょう。

そして、現実の社会のリアリティを感じさせるために市川崑監督が選んだのが、通常のカラーから色が抜け落ちたように見えるシルバー・カラーという手法。

映画ファンなら見逃せない作品ではありますまいか。

評価は★4つです。

↓フィルムセンターが2009.10.24にユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベントとして実施した特別上映と講演イベントから↓
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http://www.momat.go.jp/FC/UNESCOevent/2009/index.html

↓Blu-ray&DVDハイブリッド版はコチラから↓


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
これは未見ですが、この水谷豊が、数十年後にあの右京さんになるのかと思うと、感無量・・・・。
ぷ〜太郎
2009/11/13 23:51

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