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zoom RSS ジブリの短編『ちゅうずもう』:作品の舞台となった「下栗の里」のはなし @映画雑感

<<   作成日時 : 2010/02/28 10:19   >>

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三鷹の森ジブリ美術館内の映像展示室「土星座」で2010年3月31日まで上映のジブリ短編アニメ『ちゅうずもう』。
2月27日の産経新聞の記事で、作品の舞台が実在の場所をモデルにし、その場所が長野県飯田市にある標高約1千メートルの「下栗の里(しもぐりのさと)」。
この場所には思い出があるので、雑感として記しておきます。

まず、映画の内容。
これは先に示した産経新聞の記事から抜粋します。

<以下、抜粋引用。一部・・・部割愛>

・・・昔話の「ねずみのすもう」を題材に宮崎駿監督が企画と脚本を手がけ、ジブリの新人監督が演出した最新作だ。
「ちゅうずもう」は12分55秒の作品。
山奥に住むジイとバアはある日、自分たちの家に住むねずみたちが相撲で負けてばかりいるのを知り、力が付くようにとサンマのそば団子や豆腐の田楽を用意する。
あらすじは原作の民話とほぼ同じ・・・
・・・作品の舞台は実在の場所をモデルにした。
長野県飯田市にある標高約1千メートルの「下栗の里」で、宮崎監督が以前訪れたことがあり、このアイデアを思いついたのだという・・・

<引用ここまで>

さて、「下栗の里」。
わたしが訪れたのは、もう30年前にもなります。
その頃は、長野県下伊那郡上村(しもいなぐん・かみむら)という村名でした。
下栗は、その村の南東部に位置する急峻な山間の里です。

そもそも、その土地を訪れたのは、高校生の頃に所属していた地理歴史研究クラブの山村調査・フィールドワークの対象としてでした。
わたしはのフィールドワーク対象は、別の集落だったのですが、先遣隊として乗り込んだ初日だったか、それとも最終日だったかに訪れました。

大阪の下町育ちで当時15歳のわたしにとっては、急峻な谷あいにへばりつくように散在する民家は、まるで別世界。
緑の山々、急峻な谷、昔ながらの民家・・・
カルチャーショックを受けました。

その遠山郷と呼ばれる上村には、霜月祭(しもつき・まつり)という歴史のある祭りがあり、日本の奇祭のひとつといわれています。
祭の名が示すとおり、霜月11月それぞれの集落で行われ、もっとも古い形式で実施されているのが、下栗の集落でした。

最初の訪問から数年たち、大学生となったわたしは、下栗の霜月祭りを観るために冬に再び出かけました。
冬の下栗は、真っ白な世界。

毎年正月三日に行われる霜月祭は、昼間、白装束のみを包んだ神官が里の家々を回り、邪気を払うところから始まりました。
もしかすると、その前から神殿で神事が行われていたのかもしれませんが。

そして、夜になると神社の神殿の中央に大きな釜をおき、その中でぐらぐらと湯を立てていきます。
その釜の周りを里の人々が遠山郷に伝わる神楽を舞っていきます。
巫女の扮装をした中学生、狐の面を被った男たち、天狗の面を被った男たち・・・
次々と現れては、静かに、時に滑稽に舞っていきます。

深夜のそこころになると、社の中は、沸騰した釜の湯の熱気で、冬とは思えない暑さです。

クライマックスは、神官が登場して、沸騰した湯を素で払っていきます。
はっ、やっ、という気合とともに、飛び散る湯。
周囲の参観者たちに湯が掛かります。
その湯を浴びると、一年が無病息災、幸運無事に過ごせるといいわれています。

祭が終わるころは、夜も明けていました・・・

ジブリの「ちゅうずもう」では、夏・冬どちらが描かれているのでしょうか。
ジブリ作品は風景描写が魅力的ですので、ぜひとも観てみたい作品です。

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