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zoom RSS 『死の棘』:薄皮一枚下の狂気 @フィルムセンター

<<   作成日時 : 2010/05/09 08:53   >>

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1990年製作の『死の棘』。
「映画の中の文学」と冠されたフィルムセンターの特集上映にて鑑賞しました。
フィルムセンターへ行くのは久し振りです。
お、補修工事を実施中のようです。

さて、映画のハナシ。

島尾敏雄の私小説を小栗康平監督が映画化。
松坂慶子、岸部一徳の主演で、特に岸部一徳はこの映画で役者として注目された、と記憶しております。

舞台は昭和30年代前半と思しき。
島尾敏雄の夫婦をモデルに(というか、そのまんまなのか)した夫婦。
幼い二人の子供を抱え、売れない文士を支えてきた妻の精神が崩壊しています。
夫の浮気、が主たる原因。

その夫婦の様子を、小栗監督が、一種独特の様式で描いていきます。

安藤庄平撮影監督の陰影のある画。
棒読みのようなセリフ。
遠景を中心とした画面構成。

前半でついていけない観客の寝息やいびきが客席のあちらこちらから聞こえてきました。

前半、淡々と進むのですが、中盤、妻と外出中の夫が突然放心して、線路へ向かって駆け出すあたりから俄然面白くなります。

妻だけでなく、夫も薄皮一枚下に狂気を潜ませていたのです。

それが判ると興味津々です。

後半の夫婦揃っての自殺合戦などは爆笑ものです。
ただし、その後すぐに静謐とした画面がくるあたり、さすがに小栗康平監督といったところか。

さらに、夫婦の生活に時折挟み込まれる空想の図(妻の実家の奄美でのファンタジー)も効いています。
評価としては★4つとしておきます。

↓DVDはコチラから(単品での発売はないようです)↓


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2010年映画鑑賞記録

 新作:2010年度作品
  外国映画20本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)
  日本映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)

 旧作:2010年以前の作品
  外国映画20本(うちDVD、Webなどスクリーン以外18本)
  日本映画15本(うちDVD、Webなどスクリーン以外13本)←カウントアップ
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