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zoom RSS 『スケアクロウ』:アメリカンニューシネマの時代 @VHS

<<   作成日時 : 2010/10/22 23:49   >>

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タイトルの『スケアクロウ』とは案山子(かかし)のこと。
主人公ふたりを喩(たと)えたものです。
この主人公を演じるのが、ジーン・ハックマンとアル・パチーノ。
製作されたのは1973年なので、すこぶる若い。

ジーン・ハックマンは故郷で洗車業を開業しようとしている30代。
メガネをかけた顔はちょっとインテリっぽい。
が、古着を何枚も何枚も重ね着して、ヒッピーくずれとでも云おうか、もっと昔の大恐慌時代のホーボーとでも云おうか。
面倒見はいいのだけれど、喧嘩っぱやいのが悪い癖。

アル・パチーノは、5年前に、妊娠中の妻を放り出して、船員になって逃げ出してしまった。
調子がよくて、おどけ者。
妻を放って逃げ出したのは、地に足を着けた生活に対する漠然とした不安からか。

そんな二人が、タンブルウィードが風に吹かれて転がる西部の道路で出逢った。
ロードムーヴィ、まさにその名に相応しい映画。
なにせ殆どふたりは歩いて旅するのだから。

前半は、かなりしょぼくれた侘しいふたりの道中記なので、ちょっと気が滅入るような感じ。

中盤、ハックマンが喧嘩騒動を起こして、ふたりが刑務所に入れられてから、異様な迫力を醸し出してきます。
特に、パチーノがカマを掘られそうになって、ボコボコにやられてしまうあたりからの、パチーノの演技は鬼気迫るものがあります。

傷ついてボロボロになって向うパチーノの妻のもと。
面と向かって顔を合わせることが出来ずに、近くから電話をかけます。
現状を尋ねると、妻は再婚し、放って出て行かれた恨み辛(つら)みをぶつけます。
そして、妊娠していた妻は、無事に男の子を出産したにも係わらず、流産したとパチーノに告げます。
このショックたるや。

ここから終盤は息が詰まるような展開です。

かなり悲惨な展開ではありますが、もしかしたら、ささやかなしあわせがあるかもしれない・・・と思わせるラストまで胸がつぶれそうになります。

まさに、アメリカンニューシネマ。
「カラスは案山子を怖がっているんじゃないんだよ。カラスは案山子を笑っているんだ」というセリフ、ニューシネマの時代の象徴のようで、皮肉でペシミスティック。
最近のアメリカ映画では滅多にお目にかかれない種類の映画といえましょう。

評価は★4つ半としておきます。

<追記>
DVDも発売されていますが、在庫整理品として超安値で未開封VHSが販売されていたので、購入しておいたものを鑑賞しました。
オリジナルはシネマスコープですが、テレビサイズで両サイドが切れているので、かなり構図的には厳しいものがありました。

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2010年映画鑑賞記録

 新作:2010年度作品
  外国映画40本(うちDVD、Webなどスクリーン以外10本)
  日本映画18本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)

 旧作:2010年以前の作品
  外国映画82本(うちDVD、Webなどスクリーン以外81本)←カウントアップ
  日本映画22本(うちDVD、Webなどスクリーン以外20本)
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