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zoom RSS 『こつなぎ 山を巡る百年物語』:この山は誰のもの? 山と共存すると? @特別上映

<<   作成日時 : 2010/10/24 22:55   >>

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タイトルの『こつなぎ』とは、岩手県北部の集落の名前です。
漢字で書くと「小繋」。
入会権と所有権を巡る裁判の記録を再現することで、「この山は誰のもの」「山と共存するとは?」を描いた映画です。
東京国際映画祭との協賛企画、文化庁映画週間での優秀作上映会で鑑賞しました。

まず、入会権について説明すると、「山間の集落などが生活に必要な範囲において共同で使用することができる山の権利のこと」です。
江戸時代からの慣習で、山を使ってきた集落に認められているもので、契約書等では明文化されていません。

簡単に云うと、「近くに自然豊かな山があるのだから、近くに住むひとびとは、生活に必要な薪をとったり、野草をとったり、きのこを取ったり、炭焼きの木をとったりしても、いいでしょう」というもの。
(ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが)

で、江戸時代は、集落の有力者であるお寺の別当が管理していたのですが、地租改正で所有権がその寺の別当に払い下げられました。
その後、所有権が2度ほど移り、小繋の集落とは何ら係わりのないひとに所有権が移ってしまったために、所有権と入会権が対立して3度の裁判になったものです。

映画の見所は、その裁判の記録を昭和30年代当時から取り続けてきた写真と映像フィルム、音声録音の記録を再構成して見せていくところにあります。
当時の様子と、本映画の製作を行っていた平成17年の小繋の様子を対比させて見せていきます。

ですから、記録としてのドキュメンタリーという意味で非常に出来のよさを感じます。
魅力的なのは、フィルムや写真に残された昭和30年代からの様子です。

上映後のティーチインで製作者の方がおっしゃっていたのですが、「所有権とは別に入会権があって、地租改正の際に、それが考慮されていなかったことが、小繋の悲劇のもとのように思われます」というのが、正解のような気がします。
続けて、「しかしながら、入会権と所有権の問題が起こった当時を振り返ってみると、そこに住むひとびとの生活は慎ましやかで、そんなこと(所有権と入会権があること)は、考えもつかなかったのだと思います」というのも正解のような気がします。

この裁判は、小繋の集落のひとびとに勝利はもたらしませんでしたが、裁判を行ってきた集落の代表の方が「地球あってのひとびと」、というメッセージは強く心に響きました。

「山と共存するとは?」というのは、eco社会の命題でもあります。
「この山は誰のもの」というのは、中国を初めとする外国資本が日本の山林森林に投資していることにも繋がっていきます。

引き続き、考えていくことが多い、と改めて思った次第でした。

評価は★4つとしておきます。

↓公式HPはコチラから↓
blog.livedoor.jp/kotsunagi

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  外国映画40本(うちDVD、Webなどスクリーン以外10本)
  日本映画19本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)←カウントアップ

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  外国映画82本(うちDVD、Webなどスクリーン以外81本)
  日本映画22本(うちDVD、Webなどスクリーン以外20本)
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