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zoom RSS 『4月の涙』:波乱万丈の物語を愉しむ、といっていいのかなぁ @名画座

<<   作成日時 : 2011/09/26 22:13   >>

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10月の名画座キネカの鑑賞作品は『神々と男たち』と『4月の涙』の二本立て。
実録、暴力というキーワードはあるものの、かなりテイストは異なる二本立てでした。
『4月の涙』は第一次世界大戦直後のフィンランド内戦を舞台に、敵味方に分かれた男女の悲恋物語・・・・
と、いっていいのかなぁ。

波乱万丈の物語なのですが。

歴史に疎いので、フィンランドで内戦があったことは知りませんでした(というか日本にフィンランド内戦があったことを知ってるひとが何人いるのかなぁ)。

そこいらあたりが判らないと映画についていけないかも・・・
と心配になったので、劇場ロビーに掲出された新聞・雑誌の切り抜き記事を休憩時間にチラ見。

第一次大戦まではフィンランドはロシアの植民地でした。
戦後、解放されるのだが、親ロシアの赤衛軍と反ロシアの白衛軍に分かれて内戦が続きます。
赤軍は社会主義を信奉する貧しいものたちの集まりで、その中には女性兵士の軍隊もありました。
女性兵士たちには、最下層の娼婦たちも混じっていました。
対する白軍は、富裕層であり、良家の子息や文化人も多く、赤軍に比べ優勢ではあったのですが、その傍若無人ぶりは目を覆うものがありました。

まぁ、これぐらいを知見しておけば大丈夫。
あとは映画で波乱万丈なストーリーに身をゆだねることができます。

赤軍の女性兵士たちが白軍の捕虜となります。
囚われた彼女たちは白軍兵士たちの慰みものになり、解放すると唆され、逃亡の罪で、皆、銃殺されます。
その中のひとりが難を逃れ生き残り、白軍の若き兵士に助けられます。
兵士は、捕虜は国際法に則り軍法裁判にかけるべし、と上官に訴え、彼女を白軍判事のもとに送り届けることになります。

荒天の海を粗末な船で捕虜の女性を連行する兵士。
おんなの抵抗により、船は難破し、ふたりして岩だらけの無人島に流れ着きます・・・・

この前半がすこぶる面白い。
世知に長けた女と、世事に疎くまだおんなを知らない若き兵士。
エロスを感じる展開です。

しかし、その漂流生活は長く続かず、白軍の船がふたりを発見して、当初の指令どおり、女を判事のもとに連行することとなります。

詩人で作家で法律家の判事。
若き兵士はその判事を尊敬していたのですが・・・

こここらの展開がスゴイです。
一気に退廃の世界へとなだれ込んでいくのです。
フィンランドの映画ですが、ちょっとヴィンスコンティ的ともいいましょうか。

判事の変態ぶりと、シルヴァーナ・マンガーノ似の奥方。
美形の若い兵士と美貌の囚われた女性兵士。

演出にしっとりネットリ感が足りないので、ちょっと真面目すぎる傾向はありますが、久し振りに観るデカダンスであります。
特に、森で迷う幼子と父親の詩と、ベートーベンの交響曲第7番第2楽章がからむエピソードは、ちょっと鬼気を感じます。

後半、若き兵士と判事に焦点が当てられて、おおお、こうなるか!の展開です。

ひとくちで言い表わせない類の映画なので、波乱万丈の物語を愉しむ、といえばいいのかなぁ。
これもまたある種、愉悦な映画であります。

評価は★3つ半としておきます。

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⇒『神々と男たち』 @名画座
⇒『ミケランジェロの暗号
⇒『あしたのパスタはアルデンテ
⇒『ゴーストライター
⇒『未来を生きる君たちへ
⇒『かぞくはじめました』←劇場未公開ですが
⇒『サラエボ、希望の街角』 @名画座
⇒『ブルーバレンタイン』 @名画座
⇒『人生、ここにあり!
⇒『人生に乾杯!
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⇒『ハーモニー 心をつなぐ歌』@名画座
⇒『終着駅 トルストイ最後の旅
⇒『クレアモントホテル』@名画座
⇒『四川のうた
⇒『クロエ
⇒『ジュリエットからの手紙

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2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画33本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 6本)←カウントアップ
  日本映画12本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画32本(うち劇場 5本)
  日本映画 8本(うち劇場 0本)
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