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zoom RSS 『ルルドの泉で』: 神の奇蹟か、神の不在か @レンタルDVD

<<   作成日時 : 2012/11/06 00:06   >>

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フランスとスペインの国境にあるルルドの泉。
聖母マリアが出現したという逸話と、その泉の水を浴びると病が治るということで、一大巡礼地になっています。
そのルルドの泉で、ひとりの女性に起こった出来事を描いた映画です。

りゃんひさは非常に興味深く観ましたが、一般のひとびとにはお薦めしません。
というのも、上映時間100分のうち、60分までは、ルルドでの巡礼ツアーのドキュメンタリーかと思うほど、ほとんど物語が進展しないからです。
退屈を感じるひとが多いでしょうが、ここがこの映画の見どころ。

ルルドの泉は一大巡礼地なので、たくさんの巡礼者たちがツアーを組んでやってきます。
その中には主人公のように、ほとんど身体を動かすことができず、車椅子でのやってくる巡礼者も多数います。
また、その介助者も、プロばかりではなく、主人公の介助をする若い女性のように、半ばアルバイト、半ばアヴァンチュール気分でやってくるものもいます。

巡礼のスケジュールも、綿密に組まれていて、泉が湧き出す洞窟へ並ぶ長い列、洞窟ではその内壁を手で触ったり頬を寄せたりなどします。
泉の水浴もシステマティックで、同じような着衣、タオルなど、健康診断のようです。
また、体育館のような大会場での司祭の祈りなど、イベント色が色濃く出ています。
そして、ツアーに付き添う牧師も、ことあるごとに「心を癒しなさい」と巡礼者に向かって話しかけます。
巡礼者たちと離れたテーブルで、ベテランの警備員と世間話をしているときに、警備員が神を冒涜するようなジョークを言っても、諌めたりしません。

そう、淡々と描いているなかに、どことなく嘘くささを感じるのです。

映画の前半は、そのようなルルドの泉の風俗を描きながら、物語のタネを蒔いていきます。

すなわち、主人公がツアーの警備をする中年の渋い男性警備員に心を寄せていることを描くとともに、主人公の介助者の若い女性がその彼とアヴァンチュールを経験したことを描いています。
また、主人公は、各地を巡礼をして、一向に良くならない自分のことから、神を信じていないことが描かれています。

そのような中で、介助者たちの中で、最も信仰に篤いリーダのシスターが理由もなく倒れ、主人公が立ち上がることができるようになるのです。

これを神の奇蹟とみるかどうか・・・

主人公が患っている多発性筋硬化症には波がある、というルルドの医師(奇蹟かどうかを判定する機関があってそこに属している)のひと言があります。

そして、立ち上がり、自力で歩けるようになった主人公は、祝賀の会で、憧れの男性警備員とスローダンスをします。
しかし、そのさなか、主人公は突然崩れ落ち、最後は再び自ら車椅子に戻ります。

これは神の奇蹟なのか・・・

りゃんひさの解釈では、主人公は自らの意志で立ち上がった、と思います。
主人公に初めて訪れた、男性に対する憧れ以上の強い情熱、若い介助者に対する嫉妬、神へのうらみ、そんな思いの数々が引き起こした、と解釈しました。

観終わった後、感じたのは、神の不在です。

評価は★3つ半としておきます。



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2012年映画鑑賞記録

 新作:2012年度作品
  外国映画49本(うちDVD、Webなどスクリーン以外19本)←カウントアップ
  日本映画18本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 5本)

 旧作:2012年以前の作品
  外国映画27本(うち劇場 0本)
  日本映画 8本(うち劇場 2本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
これも何だかよくわからん映画。りゃんひささんの解釈を読んでようやく納得した次第。苦手な部類の作品じゃ〜。
かばくん
2012/11/12 10:41

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