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zoom RSS 『千年の愉楽』: 血と地のものがたり @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2013/03/17 17:10   >>

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若松孝二監督の遺作となった『千年の愉楽』、中上健次の原作の映画化です。
中上健次原作の映画化といえば『火まつり』の荒々しさを思い出します。
同じく故郷・和歌山を舞台にしたこの映画は、荒々しさではなく、じっとりとした血の匂いや手触りを感じる映画です。

新宮の港はすぐ険しい山を背にしていています。
その山奥には、イザナミノミコトが火の神を産み、その際にホト(女陰)を焼き、死んだとされる洞穴があります。
港から離れて、山肌にへばりついた集落は路地と呼ばれ、漁師たちからは蔑まれています。
映画はその路地で生まれて死んでいく男たちの物語。
その男たちの一族は、高貴で穢れた血が流れているとされ、その美貌から女性たちが放っておかず、それが故に、男女の愛憎に塗れて命を落としていく宿命にあります。

寺島しのぶはそんな男たちをとりあげる産婆。
「おばあ」と呼ばれ、男たちの生きざま・死にざまを見守る役どころ。

時代は昭和20年代後半でしょうか。

男たちの生きざま・死にざまは、最近の映画ではほとんど見ることできないような、ねっとりとした澱のたまったような生きかたです。
現在の乾いた都会の生き方とは、ま逆であります。

ロケーション中心なので、現在の風景などが映りこんでいますが、そのねっとり感というか、土着感というかは、よく出ていると思います。

ただ、描かれる男たちの生きざま・死にざまが、血といえば血のなせる業かもしれませんが、同じようなので、映画としては、いささか退屈してしまいました。

評価としては、★3つ半といったところでしょうか。

 

 

 

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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)
  日本映画 2本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画16本(うち劇場 1本)
  日本映画 1本(うち劇場 0本)
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千年の愉楽  監督/若松孝二
【出演】  寺島しのぶ  佐野 史郎  高良 健吾  高岡 蒼佑 ...続きを見る
西京極 紫の館
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
普遍的な意味での「血」の話かと思っていたのですが、あくまでも「路地」の「血」の話なので、少しがっかり。昔から私小説は好きではないもので。
それにあまりにもバランスが悪いでしょう。
半蔵、三好、達男と等分に描かないと、中心のオバアの姿が見えてこないのではないかと思います。
三人の中で三好が一番描き方がヘタですね。
脚本が悪いのか、俳優が悪いのか、はたまた原作が悪いのか、力めば力むほど空回りしているという印象です。
ぷ〜太郎
2013/03/24 01:55

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