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zoom RSS 『オレンジと太陽』:英国の影を描いた社会派映画 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2013/05/04 10:05   >>

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ケン・ローチ監督の最新作『天使の分け前』を劇場で観た夜に、息子のジム・ローチの初監督作品『オレンジと太陽』をDVDで鑑賞しました。
タイトルのオレンジと太陽はオーストラリアのことを指しており、本作品は、19世紀から1970年代まで続いた英国−オーストリラリア間での児童移民の告発映画です。

さて、映画。

英国ノッティンガムで社会福祉士として働くマーガレット・ハンフリーズ(エミリー・ワトソン)のもとへオーストラリアから来たという女性が現われる。
彼女は、マーガレットに、次のように訴えます。

自分は4歳まで英国の孤児院で暮らしていたが、ある日オーストラリアに連れて行かされ、40年も近く経ってしまった、母親を探してほしい、と

マーガレットもとへやってきたのは、彼女が養子に出され、その後成人したひとびとのメンタルケアの集いを主催しているから。
数日経ち、その集いでも、ある女性が、幼いころ孤児院で暮らしていて、その後、行方知れずになった弟が見つかり、彼からオーストラリアにいるとの連絡があった、と告げられる。
マーガレットが調べるうち、英国とオーストラリアの間で、下層生活を送る子どもたちを対象にした強制的な児童移民が行われていたことが判明する・・・

うーむ、なんたることか。

子どもたちの生活と守るという御旗のもと、本人たちの意志に反した非道なことが行われていた、とは。
英国での上流階級と下層階級の差は酷く、たぶん、平等だなんて思っちゃいないんだろうな。
上流階級の者としては、「善いこと」をした、という意識なんだろう。

このような題材を映画として取り上げるあたり、さすが、社会派ケン・ローチの息子、と拍手を送りたいが、映画の出来栄えは父親に遠く及ばない。
登場する児童移民の被害者たちの数も多く(実際そうなんだけれど)、焦点がぼやけてしまった。
また、英国政府の責任を追及するべきところが、途中から、移民先のオーストラリアの教会の腐敗ぶりに視点が移ってしまって、これまた焦点がぼやけた感じ。

評価は、★3つ半としておきます。

<追記>
ジム・ローチ監督、次回作は、もう少し身近な題材で、人間を掘り下げた映画を撮ってほしいなぁ。



↓マーガレット・ハンフリーズ著の原作本
 

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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画10本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 3本)
  日本映画 4本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画29本(うち劇場 2本)←カウントアップ
  日本映画 2本(うち劇場 0本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
映画の質としてはもう一息なんですが、イギリス社会の身分格差は恐ろしい。
クリスティーの本でも思ったのですが、下層民を人と思っていないところが多々あるというのは、怖いです。それを改めて認識させてくれた映画です。
ぷ〜太郎
2013/06/16 16:35

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