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zoom RSS 『くちづけ』:号泣しました。ですが、これでいいのか・・・ @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2013/06/09 09:35   >>

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号泣できる舞台劇の映画化、という惹句の『くちづけ』。
たしかに、号泣してしまいましたが、ですが、これでホントウにいいのか・・・と遣る瀬無さを日に日に感じる映画でした。

舞台は、知的障碍者が集うグループホーム「ひまわり荘」。
カメラはオープニングとクロージングを除いて、「ひまわり荘」から一歩も出ていきません。
堤幸彦監督は、「舞台劇なんだから、ぜったいにこの場所から絶対に出ていかないぞ」と、決めたような感じです。

また、「舞台と映画の違いは、カメラで迫ったり、引いたりできることだ」といわんばかりに、カメラは全景のショットあり、役者に肉薄するクロースショットあり、と縦横無尽にカメラを使っています。

そして凄いのは、肉薄するカメラに応じる役者たちの演技。
特に、ヒロイン・マコ役の貫地谷しほり、彼女が凄すぎ、です。
よくよく観ると判るのですが、アップのシーンでは「まばたき」をしません。
それも結構長めのショットがあるにもかかわらず、です。
まぁ、父親・愛情いっぽん役の竹中直人は少々クサイところがなきにしもあらず、ですが。


さてさて、内容。

おじさんのりゃんひさも号泣させられてしまいました。
でも、クライマックスのあのシーンではありません。
また、その後のあの結婚式のスライドのシーンでもありません。

泣かされたのは、クライマックスの前のシーンと、結婚式のときに示される愛情いっぽん復活のマンガに、です。

余命いくばくもないと知った父、残されてしまうであろう成人した娘。
説得をしようと試みるも、娘は過去の忌まわしい出来事を思い出してパニックに陥ってしまう・・・
泣き叫ぶ娘・・・
その姿に遣る瀬無さを感じてしまいました。

この絶望感に、涙が停まらず、でした。

そして、事件が収束に向かうそのときに示される愛情いっぽん復活のマンガ。

そこに描かれていたのは、愛情いっぽんが父として見出そうとしていた、希望の光。
それも、消えてしまった、消してしまった希望の光。
ああ、潰えてしまった希望の光の、なんとはかなく美しいことか・・・・

ここでも号泣でした。

この「愛情いっぽんのマンガを画面でみせる」演出は、たぶん、堤幸彦監督の乾坤一擲の演出のはずです。

しかし、それにしても、です。

岡本麗が最後につぶやくセリフが、ずしりと重く感じます。
「すっぽんぽん(愛情いっぽん)は、まちがっているよ」

やはり、愛情いっぽんのとってしまった行動は間違っているし、このハナシを悲劇として観て「号泣しているだけ」なのも間違っているのでしょう。
そう考えると、遣る瀬無さ、遣り切れなさが募るばかり、です。

評価は★4つとしておきます。

 

 



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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画14本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)
  日本映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画31本(うち劇場 2本)
  日本映画 5本(うち劇場 1本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
感想は「う〜ん」ですね。この手の話を演技でやるのは個人的にはイマイチです。どうしても嘘くささが気になってしまって・・・。動物愛護の話でも、「奇跡のリンゴ」のような話でも、そこに至る経路を知るにはいいのですが、それ以上の感動を得るまでには至りませんでしたね。
やはりこの手の話はドキュメンタリーでやってほしかったです。
ぷ〜太郎
2013/06/16 15:48

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