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zoom RSS 『遺体 明日への十日間』:人間の尊厳とは何か、いまさらながら考えさせられる @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2013/12/30 23:38   >>

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東日本大震災で被害を負った釜石市の遺体安置所のルポをもとにつくられた『遺体 明日への十日間』、DVDで鑑賞しました。
かなりキツイ映画でありましたが、人間の尊厳とは何かを考えさせられる映画でありました。
さて、映画について・・・

2011年3月11日、平穏な生活をしていた東北地方に、あの大地震そして津波が襲いかかりました。
釜石市は海側と山側に街が分かれており、山側の町々は津波被害から逃れることができました。
海側の町々で亡くなったひとびとを収容するため、山側にある小学校の体育館が遺体収容所となりました。
はじめは、床にブルーシートが敷かれ、汚れた毛布を掛けられただけの遺体が並ぶだけでしたが、葬儀社での労働経験がある民生委員のひとがボランティアで管理をするうちに、遺体も、残されたひとも少しずつ尊厳を取り戻していくのでした・・・

このような展開で、遺体収容所の様子が淡々と描かれていきます。
始まって70分近くまで、音楽がありせん。

音楽で、感情が入り込む隙がないほど、そのさまが悲痛だからです。

泥だらけのブルーシート、泥だらけの毛布、そこに無造作に置かれた遺体。
死後硬直した腕や脚など、無理やりに寝かすために、折られたりします。

修羅場、まさに修羅場であるが故に、人間性をなくしてしまったかのように。

西田敏行演じる民生委員が「ものではなく、ご遺体です」と諭し、遺体に声をかけていきます。
心を動かされた市の職員も、ささやかながら祭壇をつくります。
供養のために訪れた寺の住職は読経の途中で声を喪ってしまいます。

しかし、亡くなったひとびとの遺体に対してひととして接し、棺に入れられるうちに、残されたひとびとも、生きる、生きていかねば、という思いが出てくるのです。

幸いにして、わたしのまわりでは、あの震災で亡くなったひとはいません。
こういう映画、なんといっていいのか、身に沁みるとでもいうのでしょうか。
人間の尊厳とは何か、生きるとは何か、をいまさらながら考えさせられました。

評価は★4つとしておきます。
 

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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画51本(うちDVD、Webなどスクリーン以外29本)
  日本映画31本(うちDVD、Webなどスクリーン以外10本)←カウントアップ

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画52本(うち劇場 2本)
  日本映画10本(うち劇場 1本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
震災関連の作品は今まで辛くて観ることができなかったのですが、やはり観ておかなくてはいけませんね。極限状態におかれた時、人はどうやって生き延びていくのか、一つの回答を示しているように思います。遺体運搬の人達の心的ストレスに対するケアは、特に必要だと感じました。
ぷ〜太郎
2014/01/11 03:01

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