キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『母の身終い』:自ら死を選ぶ強い意志はどこから来たのか? @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2013/12/07 18:22   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

画像


不治の病に冒された老齢の母親、その最期にとった究極の選択は・・・という主題のフランス映画『母の身終い』をロードショウ館で鑑賞しました。
まぁ、中年半ばのりゃんひさにとって、最期というのはまだ見ぬ未来。
でも、そう遠くはないなぁ、なんて心のなかでは思っているのだろうか。
無意識のうちに、そのような題材の映画を選んでいることが多いようです。
さて、映画。

中年男性のアラン、傷害罪で1年半ばかり服役をして出所した。
独身の彼には身を寄せるところはなく、仕方なく、老齢の母親の許へ居候することにした。
経験豊富なトラック運転手の職などなく、ごみの選別をする仕事にありついた。
当然、おもしろくもない毎日。
母親は脳腫瘍を患って治療を続けているが、現在行っている投薬が効果がない、と、母息子は医者から告げられる。
ある日、アランは、スイスにある協会に、母が尊厳死の意志あることを示した書類を見つけてしまう・・・

かなり重い主題です。
そして、音楽を排し、日常を淡々と描いていきます。

うーむ、演出のアプローチは悪くはないが、どうも気が滅入ってしまう。

ひとえに母親がなぜ尊厳死を選んだか、という理由が判りかねるからです。

ここでいう尊厳死は、自ら死ぬという行為、です。
延命治療を拒否するとか、そんなレベルではないのです。

なんらかの強い意志が存在するはずなのだが、映画からは窺い知れない。

せいぜい、次のような描写があるぐらい。

医者は、痛みを和らげる緩和ケアもあると薦めるのですが、母親は「夫が苦しむ姿を知っているので・・・」と拒否するばかり。
その夫との生活は「頑固で、依怙地なひと」というセリフから、そんなに幸せな生活ではなかったと推し量れるぐらい。
信仰心はあるか、神を信じるかと問われても、「キリスト教徒ですが、もう教会には何年もいっていません」と答える。

うーむ、どこから自ら死ぬことを選ぶ強い意志が出たんだろう。
そこが観たかった。
その意志、もしくは、自ら死を選ばざるを得ない状況を。

そこを描いてこそ映画作家ではありますまいか。

主題は興味深いが、映画としてはかなり不満で、評価は★2つ半にしておきます。



------------------
2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画45本(うちDVD、Webなどスクリーン以外24本)←カウントアップ
  日本映画23本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 5本)

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画50本(うち劇場 2本)
  日本映画10本(うち劇場 1本)
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
題材的に興味があるので期待したのですが、大いに肩すかしをくらいました。気持ちが入り込めないので、最後の死ぬ場面が妙に即物的に感じられて、人の一生がやけに軽く思えたりもしましたね。
ぷ〜太郎
2013/12/14 00:12

コメントする help

ニックネーム
本 文
『母の身終い』:自ら死を選ぶ強い意志はどこから来たのか? @ロードショウ・単館系 キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる