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zoom RSS 『家路』:生きることは死と向き合うこと。なればこそ @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2014/03/29 07:58   >>

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公開からかなり経ってしまったので、上映している劇場も少なく、上映回数も少なくなってきました。
鑑賞した劇場では1日1回お昼だけの上映でした。
観客は5割ほどでしょうか。
映画は『家路』。
東日本大震災後、原子力発電所の事故により立入が制限された福島を舞台にした映画です。

原発事故により故郷を失った総一一家。
妻、娘、継母(亡父の後妻)の4人で、仮設住宅暮らし。
総一には、腹違いの弟・次郎がいたが、過去の事件により弟は故郷を出た。
その弟が、原発事故後、無人となった故郷の家に戻り、ひとりで暮らしていることを知る・・・

まだまだ現実が横たわっているさなかなので、観るにしてもなかなかしんどい思いがする題材です。
ですが、映画は、それぞれの現実を、過剰にならないように抑えたリズムと演出で魅せていきます。

仮設住宅で暮らす総一。
家族を抱えて、仕事もなく、居場所もなく、妻はデリヘルで働き、継母は次第に呆けていく。
そんな暮らしのなか、ただただ苛立ちだけが募っていく。

無人の故郷に舞い戻った次郎。
だれもいなくなったから、いなくなったからこそ、故郷に戻れる、やり直せるという思い。
あぁ、鬱屈しているなぁ。

役者たちの存在感が素晴らしいです。

次郎役の松山ケンイチ、総一役の内野聖陽、次郎の高校時代の同級生・山中崇の男性陣も素晴らしいですが、
総一の妻役・安藤サクラ、次郎の実母(総一の継母)役の田中裕子の女優陣の存在感に圧倒されます。

ラスト、実家の家で暮らすことにした次郎と母親の姿、その田植えのシーンは静かな感動がありました。
ある種、理想郷のようにみえてしまう危うさがあるにはあるのですが、「生きることは死と向き合うこと」。
なればこそ、このラストは受け容れることができました。

評価は★4つとしておきます。

↓こんな図案のポスター、チラシもあるのかぁ
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2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画 7本(うちDVDなど 1本)
  日本映画 4本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画29本(うち劇場 2本)
  日本映画10本(うち劇場 3本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
久々に心に沁みた作品でした。確かに現実に比べれば内容はいかにも作為的です。しかし、継母が仮設で迷子になる場面を見て、「仮設では死にたくない」と言った実際の福島からの避難者のおばあさんの言葉がスッと理解できたし、なにより、誰もいなくなったからこそ帰ることができた次郎の心が身に沁みました。最期の次郎とその母の田植えのシーンは感動的でしたね。しかし、松山ケンイチは、「土」が似合う役者ですね。本人もイキイキとしてやっているように見受けられました。
ぷ〜太郎
2014/04/22 00:40

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