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zoom RSS 『悪魔が来りて笛を吹く』:本家・角川の横溝映画なんだけれども @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2014/04/06 10:22   >>

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TSUTAYAの企画「昭和キネマ横丁」で再入荷された本作、近所のショップには1枚しかないのでレンタル中が続いており、なかなか借りられず。
先日やっとレンタルしました。
この『悪魔が来りて笛を吹く』は、角川春樹が『犬神家の一族』の次に横溝正史の原作を映画化した(製作した)作品。
なので、角川作品としては本家ですが、東宝製作の市川崑監督・石坂浩二の金田一耕助のシリーズが続けて製作されていたこともあって、亜流のイメージが強いです。
それに、本作品の製作は1979年で、その2年前の1977年には、古谷一行の金田一耕助シリーズの1本としてテレビドラマ化されているのだから、ますますもって亜流っぽい。
かてて加えて、金田一耕助を演じるのが西田敏行。
うーむ、小肥りの金田一さんというのはいかがなものかぁ・・・
と、観る前からマイナス感満載。
でも、見逃していたので、観たかったんだからぁぁぁ。

で、観てみました。

あぁぁぁぁ、どのように表現すればいいのかしらん。

原作も2度読んでるし、古谷一行版の1977年ドラマも2度観てるし、それでもさっぱり物語が判らない。

特に始まってすぐ、事件の舞台となる椿元子爵の一族の人物関係の説明がほとんどありません。
これは致命的。

宝飾店天銀堂の強盗殺人事件の容疑をかけられた椿元子爵。
その妻の秋子(彼女は判る)。
ふたりの娘、美禰子(彼女も判る)。
椿元子爵の叔父の玉虫元伯爵(叔父だがなんだか、よく判らない)。
秋子の兄・新宮利彦(兄なんだか、他人なんだか、よく判らないし、あまりにも軽い扱い)。
使用人の三島東太郎(いつから登場したんだっけ?)。

すくなくとも、これぐらいの人物関係がすぐ判るようには描いてほしかった。

さらに第一の殺人の前に起こる砂文様の占い。
描かれる文様を金田一が「あっ、火焔太鼓だ」と示すが、それまでに火焔太鼓について説明してないじゃないのぉ。

と、いたるところで説明不足。
これを斎藤光正監督が、とっとことっとこ進めていくので、始まって40分ぐらいで理解不能になりました。

脚本はベテランの野上龍雄なので、もともとはしっかり書かれていたんだろうと推測します。
ですが、撮ってつなげてみたら3時間ぐらいになったので、こりゃいかん、とばかりにバッサバッサと切りまくった結果ではありますまいか。
これでも尺は2時間15分もあるんですから、よっぽど上手い脚色と演出がないと手強い原作だったとお察しします。

演技陣では、金田一役の西田敏行はミスキャスト。
肥っている以前に、鷹揚さ茫洋さが不足していて、明らかに聡明なひとにみえてしまう。

ヒロイン美禰子役の斉藤とも子は魅力不足、事件の鍵を握る三島東太郎役の宮内淳も魅力不足。
明らかにドラマ版の沖雅也のほうが妖しい雰囲気を醸し出していました。

事件の原因となるヒロイン秋子役の鰐淵晴子は、ドラマ版の草笛光子より、妖艶で怪しい雰囲気を出していますね。
この作品の2年前に、同じく東映で『らしゃめん』という妖婦の映画に主役しており、当時の妖婦ではこのひと、というイメージがありました。
(『らしゃめん』は未見です。)

説明不足の点以外にも、原作を改作したところがいくつかあるのですが、トリプルヒロインにした設定はまだしも、タイトルの「悪魔が来りて笛を吹く」の意味がまるっきり活かされていないのは、これは許せないですねぇ。

で、結果として、マイナス点満載なので、評価としては★2つ半としておきます。

  

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2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画 9本(うちDVDなど 1本)
  日本映画 4本(うちDVDなど 0本)

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画33本(うち劇場 2本)
  日本映画11本(うち劇場 3本)←カウントアップ
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内 容 ニックネーム/日時
「犬神家」の次の角川版の金田一シリーズがこの作品とは知りませんでした。それにしては、仰せの通りひどいの一言につきますね。話を編集で切りすぎて、わけわからなくしてるし、役者は魅力ないし、
話自体も原作を変えて意味なさないしで、がっかりです。
ぷ〜太郎
2014/04/15 23:58

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