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zoom RSS 『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』:『お早よう』に通じる小津のサイレント映画 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2014/05/07 22:19   >>

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小津安二郎監督の1932年(昭和7年)作品『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』をDVDで鑑賞しました。
戦前作品なので、モノクロ・サイレント(サウンドもありません)作品です。
かれこれ30年ほど前に特集上映で観たのですが、改めて観なおしてみました。
さて、映画。

都心の会社に勤める斎藤達雄は妻(吉川満子)とふたりの息子(菅原秀雄、突貫小僧)との4人家族。
会社の重役(坂本武)が暮らす東京の郊外に引っ越してきた。
ふたりの息子はわんぱくだが、周囲の子どもと馴染めないところもあり、学校に行くのが嫌なようす。
とはいえ、仲間うちでは遊んだりはするのですが。
そんな仲間のひとりに件の重役の息子がいて、家で活動写真(いまでいうホームビデオ)を上映するので、一緒に観ないかと誘われます。
そこには、家では威張っている父親が重役に向かっておべんちゃらやおべっかなど阿(おもね)っている姿が写し出されていたのでありました・・・

後の1959年製作の『お早よう』に通じるような子どもの世界と大人の世界を綯い交ぜにした作品です。

菅原秀雄、突貫小僧のふたりを通じて、子どもの世界が活き活きと描かれていて、無音であるにもかかわらず、愉しげな歓声が聞こえてくるようです。

対して、大人の世界は、父親役の斎藤達雄の独特な風貌(馬面で口髭で少々バタくさい)が、厳格さと滑稽さの両面を表していて、会社員生活の悲哀を感じさせます。

小津安二郎監督と斎藤達雄は、この映画以前の1929年(昭和4年)製作『会社員生活』(フィルム現存せず)でも組んでおり、その惹句が「会社員生活の表裏を朗らかに描く」とあることから、延長線上に本作があるのかもしれません。

評価は★4つとしておきます。

<追記>
斎藤達雄一家が暮らす東京の郊外は、当時松竹撮影所があった蒲田近くの矢口付近。
踏切横にある産婆の立て看板から窺い知ることができました。
また、庭のすぐ横を1両の電車がひっきりなしに行き来しており、さぞかし騒がしかったのではありますまいか(と、これは余計なお世話)。

そのほかの小津安二郎監督作品のレビュー
『お茶漬の味』『彼岸花』『秋日和』三本まとめて
宗方姉妹
戸田家の兄妹

↓『会社員生活』公開時のチラシ
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2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画12本(うちDVDなど 1本)
  日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画47本(うち劇場 3本)
  日本映画14本(うち劇場 3本)←カウントアップ
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