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zoom RSS 『朽ちた手押し車』:主題は今日的だが演出は当時でも古めかしい @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2014/06/12 00:21   >>

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1984年に製作されたが、テーマ故か、お蔵入りしていた『朽ちた手押し車』を鑑賞してきました。
テーマ故かと書いたのは、新潟県親不知の漁村を舞台に、痴呆を患った老父と難病を患った老母の介護と安楽死が取り上げられているからです。
さて、映画。

安田忠雄(田村高廣)は妻(長山藍子)と娘、それに老父(三國連太郎)、老母(初井言榮)の五人家族。
老父は痴呆を患い、妻と老母が介護している。
痴呆を患ってはいるものの、体力は有り余っており、言動も力強いので、それはそれで厄介だ。
ある日、東京に働きに出ていた弟(誠直也)が帰郷する。
帰郷したはいいが、小さな漁村には働き口などない。
そんな中、老母が老父を探して村中に出た際、四肢を痙攣させて倒れてしまう・・・

たしかに、いまとなっては普遍的な主題の痴呆と介護の問題は、当時は早すぎたのかもしれません。
しかし、映画としては、詰め込み過ぎた感もあり、焦点が定まり切れていないように思いました。

配役の序列順では田村高廣がトップなので、現家長の父親中心に物語が展開するのかと思いきや、前半はほとんど出番らしい出番がありません。
ほぼ、老父の痴呆ぶりを描くのに終始しています。
そこへ、東京から戻ってくる弟とが交互に描かれるのですが、弟がらみエピソードは仕事がない地方の村を描くだけで、水増し的な役割しかなく退屈してしまいます。

後半、唐突に老母が倒れ、痴呆の老父は映画からおいていかれることとなります。
また、老母の余命が少ないことから、安楽死を望む息子として、息子中心に話が進みます。

島宏監督自身が書いた脚本があまり整理されていない印象を受けました。
また、演出上、音楽を多用しているのですが、これがやたらと湿っぽくて、古臭さを増長して、興ざめしてしまいました。

お蔵入り理由は、テーマ故ではなく、当時としても古臭く感じられる演出と、ほとんど救いようのない悲しい物語が商売にならないと敬遠されたのだと推察します。
その上、当時としては大作にあたる2時間16分の尺なので、それも敬遠された一因だと推察します。

評価は★3つとしておきます。

<追記>
映画の舞台設定は新潟県の親不知ですが、撮影は富山県でされたようです。

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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:33本
 外国映画21本(うちDVDなど 5本)
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旧作:2014年以前の作品:83本
 外国映画63本(うち劇場 3本)
 日本映画20本(うち劇場 3本)
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