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zoom RSS 『私の男』:流氷を超えるほど女の情念は凄まじいが @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2014/06/19 23:18   >>

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『私の男』、観ました。
桜庭一樹の直木賞受賞の同名小説を『海炭市叙景』『夏の終り』の熊切和嘉監督が映画化。
小説は読んでいませんが、禁断の愛を描いていること、ポスターの寒々したデザインから、おぉこれは見逃せない一本、と思った次第。

1993年の奥尻沖の大地震。
10歳の少女・花は津波で家族を喪い、孤児となる。
避難所で独りなすすべのなかった花を、紋別で海上保安庁の職員をしている淳悟という遠縁の青年が引き取る。
花と淳悟は、雪と流氷の迫る紋別の町で親戚たちから離れてひっそりと暮らしているうちいつしか女と男の関係になっていく。
しかし、ふたりの関係はそれだけではなかった・・・

同じ血(ただの血縁というよりも濃い血)が流れていながらも、出遭ってしまったふたり。
少女ではなく、寂しい心を抱える男を包み込まずにはいられない女として出遭ってしまった花。

この凄まじい情念を二階堂ふみが演じており、雪と流氷の寒さが恐ろしさ怖さを増幅していく北海道のシーンは近年の映画の中でも秀逸です。

特に、ふたりの関係を知ってしまった遠縁の老人・大塩を流氷に置き去りにして殺してしまうエピソードは、実地ロケの迫力もあり、鬼気迫るものです。

この前半(尺としては3分の2ぐらいか)の北海道での物語と比べて、ふたりが東京へ出てからは息せききり過ぎて、ストーリーも演出も細切れで、ガクンと興味が落ちてしまいました。

ふたりを追って出てきたモロ師岡のエピソードはかえって混乱する感じ。
まぁ、花に好意を寄せる高良健吾のエピソードは、淳悟とは違う男はやっぱり違うということで必要なのかもしれないが、なくてもいいような気もする。

うーむ、東京のエピソード、映画としては要らなかったのではないかしらん、と思うぐらい。
でも、東京でのエピソードがないと、原作と全然違う、とクレームを付けられたりするのかしらん(と余計なおせっかいか)。

流氷を超えるほど女の情念は凄まじいが、どうも落ち着きが悪い。
ラストもなんだか安っぽく感じましたし。

評価は★3つ半としておきます。

<追記>
やっぱり原作を読んでみたいぞ、どうなっているのか確かめたいです。

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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:38本
 外国映画24本(うちDVDなど 6本)
 日本映画14本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2014年以前の作品:85本
 外国映画65本(うち劇場 3本)
 日本映画20本(うち劇場 3本)
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
確かにラストシーンは少し安っぽくなりましたね。
これは原作が読みたいです。
ブックオフに買に行きます(なんでブックオフ?、近所にあるんです)
jyamutomaruko
2014/06/19 23:49
jyamutomarukoさん、コメントありがとうございます。
yahooの貴レビュー拝読しました。
書きそびれてしまいましたが、ジム・オルークの音楽が素晴らしかったですね。
りゃんひさ
2014/06/21 11:38
北海道の話だけでよかったのではないかとも思いましたが、淳悟と花の立場が入れ替わる(淳悟が堕ちていく)話も必要だったので、東京編があるのでしょう。が、いかんせん、説明不足が否めませんね。北海道編がすばらしかったので、余計がっかりしました。
プ〜太郎
2014/06/28 15:27

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