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zoom RSS 『ペコロスの母に会いに行く』:原作では夫婦愛がもっと濃厚 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2014/07/23 21:17   >>

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80歳を超す森崎東監督の『ペコロスの母に会いに行く』、DVDで鑑賞しました。
昨年劇場公開されたとき見逃して、いつDVD化されるのかしらん、と思っていましたが、意外と早くDVD化されましたね。
で、映画を観る少し前に、中古本店で原作の漫画本を見つけ、読み始めていたところに、レンタルして鑑賞と相成った次第。
なので、かなり原作本の印象が強く残っています。
さて、映画。

岡野雄一は離婚して、青年の息子を連れて、故郷・長崎に戻ってきた。
母・みつえと同居しているが、最近アルツハイマー症が進行しているもよう。
グループホームに入居させたみつえは、時折、昔のことを思い出しているよう。
すでに他界した夫は酒乱で、神経の病を負っていた・・・
幼馴染のみちこは、売られた先の長崎で被曝し、戦後10年経って亡くなった・・・

というように、もともとの四コマまんがとエッセーを巧みにまとめています。

とはいえ、かなり不満です。
というのも

もともと原作で色濃かった夫婦愛が希薄になり、みつえ自身の被曝を幼馴染に振り替えたことで、原作の持ち味が殺がれたように感じました。

特に、夫婦愛の部分が不満です。

かつては酒乱であり数々の迷惑をかけた夫。
その夫も、退職し老年を迎えたときには仏様のようになっていた。
亡くなってからも、みつえさんの許を訪れて、詫び、そして、動かなくなったみつえさんの手をさする。
亡くなったからいいひとになった訳ではなく、原作では「いいひとでしたが、弱いひとでした」と、みつえさんは本質を見抜いていたわけです。
そこいらあたりが、すっぽり抜けているので、うーむ、ということです。

また、グループホームの同居者たちを膨らませて描くのはよいとしても、雄一と同じ立場の竹中直人は、ただうざったいだけ。
『Sall we ダンス?』の彼をさらにコミカルにしたようなキャラクタは、映画のトーンを軽くしていました。

みつえさん役の赤木春恵、若き日の夫婦を演じた原田貴和子、加瀬亮は適役。
特に、加瀬亮は原作のイメージどおりなのです。
原田貴和子も、原作と比べるとちょっと大柄ですが、たしかに年をとると赤木春恵になるかも。

ペコロス役の岩松了は目が怖いので、原作のイメージにちょっとそぐわない。
個人的には斉藤暁(さとる)さんのイメージでした。

評価は★3つ半としておきます。

<追記>
クライマックスの長崎ランタンの日の眼鏡橋のシーン(亡き夫と幼馴染と幼少で亡くなった妹にみつえさんが取り囲まれるシーン)、
あの画だと、みつえさんにお迎えが来たようにしかみえないです・・・
彼らに囲まれて、ボケてもしあわせ、というようにみえなくて。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:46本
 外国映画31本(うちDVDなど 7本)
 日本映画15本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:101本
 外国映画79本(うち劇場 3本)
 日本映画22本(うち劇場 3本)←カウントアップ
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