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zoom RSS 『思い出のマーニー』:愛されていない、なんて思い込まないで @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2014/08/13 22:58   >>

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プロデューサーの鈴木氏が製作部の解体を宣言したジブリ。
ジブリ最後の長編アニメーションの『思い出のマーニー』、観ようかどうか迷っていたのですが、決断して観に出かけました。
迷っていた理由は、予告編を観て、全然ワクワクしなかったから。
どういえば判らないのですが、ポスターとチラシを観たときは、絶対に観に行く!と思っていました。
なのに、予告編で、この昂揚感の乏しさ・・・
さて、観てみての感想。

微妙ですね。
まるっきりつまらないかというとそうでもない。
じゃぁ、面白かったかというと、絵は上手いんだけれど、やっぱりどこか物足りない。

この映画、ひと言でいうと、
「愛されていないと思い込んでいる少女・杏奈が、
 実際に愛されていない少女・マーニーと出遭って、
 実は自分は愛されていることに気づく」
そういう物語ですね。

少女の成長物語、というよりも、少女が気づきを得て変化する物語。

はじまってしばらく続く「愛されていないと思い込んでいる」杏奈の物語。
これは悪くないです。
かなり丁寧に作りこんでいて、杏奈の心情も判ります。

だけれども、マーニーと出遭ってからが面白くないです。
これは多分に脚本が少し不足しているように思えました。
マーニーが実在の少女なのか、そうでないのか、曖昧なままハナシを進めてしまっているからです。

杏奈が初めてマーニーと遭うのは、杏奈の夢。
夢の中の出来事なのか・・・

ファンタジーとして描くのならば、あの古いお屋敷にはだれも住んでいないことは村の誰もが知っているにもかかわらず、杏奈だけが頑なにひとが住んでいると信じる描写が必要でしょう。
「村の誰もが」という外界と、「杏奈だけが」という内界との線引きをきちんとしないと。

この線引きがあってこそ、明らかに時代風俗も異なり、異国のようなマーニー(とその家族)の存在が活きてくるはずなのです。

この映画の決定的な弱点がここ。

物語の後半、杏奈とマーニーの関係が明らかになるのですが、前半に張っていた伏線(杏奈の瞳の色が鮮やか、と村の子どもにからかわれる)が意外と活きていないのも残念。
杏奈が、自分は愛されていないと感じているのは、養父母との関係以外にも、他人と異なる外見・自分の出自が不明なことも原因のひとつ。
それが解消されるわけなので、観客としても、感動はひとしお。
(のはずが、うーむ、どうもここもなんだか演出にひかるものがないなぁ)。

で、両親から愛されていなかった少女・マーニーが、娘孫へと愛していくハナシも感動(のはず)。

うーむ、どうもハナシは好いけれど、語り口が上手くないように感じました。

評価は★3つとしておきます。

<追記>
この映画が伝えたかったこと=愛されていない、なんて思い込まないで。
この映画の惹句=あなたのことが大好き。
ふーむ、この惹句、マーニーの言葉ではありませんな。

杏奈を取り囲むひとすべてから杏奈へ贈る言葉。
そして、杏奈が、贈ってくれたひとすべてに返す言葉、なのです。
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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:57本
 外国映画35本(うちDVDなど 8本)
 日本映画22本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2014年以前の作品:113本
 外国映画87本(うち劇場 8本)
 日本映画26本(うち劇場 5本)
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