キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『溺れる森』:嫉妬心が生む(もしかしたら悲劇かもしれない)もの @GyaO・無料配信

<<   作成日時 : 2014/10/17 23:39   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

ポーランド製のサスペンス、それも尺が1時間15分という短さに惹かれて『溺れる森』という作品を鑑賞しました。
(GyaOもなかなか多彩なラインナップですなぁ)
まぁ、ひとことでいうと倦怠期を迎えた夫婦のうち、夫に無用な嫉妬心が芽生えてしまい、ついには・・・という内容。
さて、映画。

小説家のピョートルは妻のイザと、ふたりの友人ミハルがもつ田舎の別荘で週末を過ごすことになった。
ミハルは広告業界で成功しており、女をとっかえひっかえするような状況。
いまはアニャという若い女性と一緒に暮らしている。
かつてイザと交際していたことのあるミハルのことを快く思っていないピョートル。
倦怠期を迎え、イザからも心が離れつつあるピョートルにとって、若いアニャは魅力的に映った。
また、心が離れつつあることから、イザはミハルとの間でよりを戻そうとしているのではないか、と疑心暗鬼は募っていく・・・

嫉妬とは、「独占欲」と「疎外感」が綯い交ぜになったものだ、とはむかし何かで読んだこと。
さて、その嫉妬心が生まれるメカニズムはわからないが、ふたつの契機があるのだろう。

(1)相手が自分の想いに気づいてくれないこと
(2)好きだったにも関わらず、自分の心が相手から離れていき、それを認めようとしないこと

この映画の場合は(2)。
ピョートルの気持ちがイザから離れつつあり、それが疑心暗鬼と嫉妬心と、さらに新たなアヴァンチュールを求めているという図式。

そう観ていくと、非常に興味深い。

自分の心がどこにあるのか・・・
それを表現するオープニングの映像はかなり巧み。

湖面に映る鬱蒼とした森、実像と写像(虚像)。
しかし、それは湖中から観ていた画。
実像と思っていたものも、湖面を下から覗いていたもの、どこにも実像はなかった・・・
その境界があやふやになって、ミハルのもとへ向かうピョートルが運転する自動車の、雨が打ちつけるフロントガラスの映像になる。

と、オープニングから虚実が混沌としている。

物語の結末も明瞭ではない。

イザとミハルへの嫉妬心の裏返しから、ミハルの女アニャと無理やり関係をもったピョートル。
気がつけばアニャの姿はなく、湖のほとりにアニャの履物が残されている。
ミハルは、新しい女を得たことを彼女が知ったことから、ただ彼女は逃げだした、というのだが・・・ほんとうだろうか。
ピョートルには、自分の嫉妬心が生んだ浅はかな行動が、アニャを死に至らしめたのではないか、と、取り返しのつかないことをしてしまったのではないか、と。
そして、アニャが消えた湖の水面には、鬱蒼とした森が移っている・・・

嫉妬心が生んだののは、なにか・・・
観るもの結末を委ねる類の映画ですが、なかなか興味深く観れました。

評価は★3つ半としておきます。



------------------
2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:69本
 外国映画45本(うちDVDなど 8本)
 日本映画24本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:134本
 外国映画108本(うち劇場10本)←カウントアップ
 日本映画 26本(うち劇場 5本)
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『溺れる森』:嫉妬心が生む(もしかしたら悲劇かもしれない)もの @GyaO・無料配信 キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる