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zoom RSS 『蜩ノ記』:『赤ひげ』の三船敏郎と加山雄三を思い出しました @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2014/10/20 23:43   >>

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黒澤明監督作品の助監督を務め、『雨あがる』で監督デビューした小泉堯史監督の『明日への遺言』以来の最新作『蜩ノ記』。
真面目な監督なので、その出来は概ね観る前から想像できそう。
といいうことで、観ようか観ずに過ごそうかと迷っていました。
ただし、デジタル撮影全盛のこの時代に、フィルム撮影にこだわったということから、ならフィルム上映しているはずの古い劇場へ出かけて観ることにしました。
さて、映画。

かつて、殿さまの側室と不義密通の上、お付のものまで切り殺したかどで幽閉されている戸田秋谷。
10年の間に家譜(藩の歴史書)をまとめ、その後、切腹せよと命じられていた。
若き侍・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰を起こし、これまた切腹の身であったが、老中に助けられ、生命と引き換えに、戸田秋谷の目付をすることとなった。
過去の事件になんらかの事情があり、それを知っている老中が、その事件が家譜にどのように記述されるかが気になったための沙汰であった。
秋谷の切腹、そして家譜をまとめるまで残された時間は、あと3年であった・・・

役所広司(秋谷)、岡田准一(檀野)両名は、ほぼ正座しっぱなしというぐらい、画的には動きがない。
しかしながら、件の秋谷と側室との不義密通の事件に藩の御家事情がからむなど、ハナシは意外にもサスペンスも含んでいて、なかなか観ていて飽きさせない。

また、これは当然なのだろうが、秋谷と檀野の関係が、師匠・黒澤明監督の『赤ひげ』の三船敏郎(新出去定)と加山雄三(保本登)の師弟関係を髣髴とさせるのも微笑ましい。

そして小泉監督がこだわったフィルム撮影。
さすがにこだわった甲斐もあり、陰影の深さや自然の描写の肌ざわりとか味わい深いです。
ですが・・・
編集の際に一旦デジタル処理しているのか、上映用のプリントの素材がデジタルなのか、かつてのネガフィルムからプリントしたものとは質感が異なりました。
なんとなく粗いというか、雑味が出ているというか。
そこいらあたりは少々残念。

評価はフィルムへのこだわりをオマケにして★4つとしておきます。

<追記>
中盤、村民たちが一揆を起こすのではないか、その首謀者が秋谷ではないかと、郡奉行が詮索にやってくるあたりは、それまでと違ってハナシが浮いているように思いました。
また、終盤、ことがひと段落した(秋谷が自分の生命と引き換えに檀野と息子を助ける)のちの描写、エピローグにあたるにしては少々冗長とも感じました。

<追記2>
終盤、秋谷が老中に「民の痛みがわかってこそ、民を治めることができる」というのは、いまの政治家や経営層ひとたちには響くのかしらん。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:70本
 外国映画45本(うちDVDなど 8本)
 日本映画25本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2014年以前の作品:135本
 外国映画109本(うち劇場10本)
 日本映画 26本(うち劇場 5本)
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