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zoom RSS 『STAND BY ME ドラえもん <英語吹替版>』:さようならドラえもんをリアルで読んだ身として

<<   作成日時 : 2014/10/25 22:55   >>

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今年2014年のビッグヒットアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』。
未見だったのですが、東京国際映画祭で <英語吹替版> の上映があったので、鑑賞することとしました。
「ドラえもん」のファン(というよりも藤子・F・不二雄のファン)なので、非常に関心はあったのですが、初の3DCG作品ということで不安があり、遠慮していたものです。
さて、映画。

ストーリーは、冴えないのび太少年のもとに、少年の未来をより良いものに変えるため、未来の子孫から送られたネコ型ロボット「ドラえもん」との出遭いから別れまでを描いたものです。

これまで長編アニメ化されているような冒険ものではなく、以下の原作を繋ぎ合わせたような内容です。

(1)未来の国からはるばると・・・ドラえもんとの出遭い
(2)<原作はいろいろ>・・・未来の道具を使ったエピソード
(3)雪山のロマンス・・・しずちゃんがのび太と結婚することを決意するエピソード
(4)のび太の結婚前夜
(5)さようならドラえもん
(6)帰ってきた、ドラえもん

1本の独立した映画としてつくる際の、原作の選択は悪くないです。

ですが、(2)で肝心なところが描かれておらず、ハナシとしては非常に不満足です。

この映画の核は、(4)でしずちゃんのお父さんが「のび太さんとの結婚をやめる」というしずちゃんにいうセリフです。

 のび太くんには良いところがたくさんある。
 それは、彼は、他人の歓びを自分のこととして歓び、他人の悲しみや痛みを自分のことのように感じることができる。

そう、ドラえもんが出してくれるいろんな道具に助けられはするものの、道具による結果以上に、自身の心を動かして成長していく、それが肝心要のところなんです。

でも、この映画では、(2)のエピソードでそこが描かれていません。
ほとんど、他人を羨み、少々の努力をして報われなければすぐに諦め、自分でものごとを解決しないままののび太が描かれていきます。

なので、(3)でしずちゃんを助けても、(5)でジャイアンに立ち向かおうとも、説得力がなく、ほとんど気まぐれレベルにしかみえませんでした。

また、1本の映画としてみたときに、(6)のドラえもんが帰ってくるエピソードも描きすぎだと感じました。

ドラえもんが帰ってくることでのび太は成長するのか? 子どもの時間がただ終わらないだけでは? と思いました。

原作の(5)のエピソードは小学館の学習雑誌『小学三年生』1974年の3月号に描かれており、リアルタイムで読んだ身としては、そのとき一抹の寂しさを感じたものです。
で、翌月1974年の4月の『小学四年生』(進級して1学年上がっている)で(6)が掲載されて安堵し、また新たな楽しみが始まったわけです。

このときの感慨は、やはり今回の映画では再現(再会)することはありませんでした。

個人的ではありますが、どうにかして、あの1ヶ月を再現してほしかった・・・

個人的な思い入れもありますが、観終わって不満以上のものを感じた映画でした。

評価は★2つとしておきます。

<英語吹替えについて>
2005年から交代した新声優陣でのテレビも映画も観ていないので、特に違和感は感じませんでした。
ただ、非常に騒々しい印象を受けました。
まぁ、そもそも台詞が多いのかもしれませんが。


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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:72本
 外国映画45本(うちDVDなど 8本)
 日本映画27本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2014年以前の作品:139本
 外国映画113本(うち劇場14本)
 日本映画 26本(うち劇場 5本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
「ドラえもん」に何の関わり合いもなく育ち、興味もない身にとっては、個々のエピソードはよくわかりませんが、
多感な時期に感銘をうけた事というのは、それが何であれ、再現というのは難しいというか、不可能に近いのではないでしょうか。
年月が経つにつれ感動は徐々に昇華されるものだし、個人の胸の中に宝物としてしまっておいた方がよさそうですね。
ぷ〜太郎
2014/10/29 16:22

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