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zoom RSS 『ショート・ターム』:ケアする側も心に傷を負っている @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2014/11/23 17:41   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

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アメリカの青少年短期保護施設を舞台にした映画『ショート・ターム』。
見知らぬ監督・出演者の作品ですが、チラシを手にして、予告編をみて、「おぉっと、これと絶対観たい」と思った作品でした。
さて、映画。

両親からの虐待などから少年少女を保護する目的で設立運営された短期保護施設(ショート・ターム)。
そこで働くグレイスは、20代前半の女性。
同僚のメイソンと同棲中だが、かれらの役割は入居の少年少女の生活支援。
カウンセラーやではないので、入居者たちのカウンセリングはできないが、入居者たちのことをいちばん理解しているひとびとといえる。

1年未満の短期保護を基本としているが、長い入居者には3年近くにおよんでいるものもいる。

ある日、所長の知人の娘ジェイデンが入居する。
彼女は平日だけのステイで、週末には親元で暮らすということになっていたのだが、週末に迎えが来なかった。
固く心を閉ざしていた彼女であったが、いつしかグレイスと打ち解けるようになっていく。
すると、彼女の置かれている状況が、過去の自分と同じではないかと、グレイスは気づいていく・・・

と、こんなハナシ。

前半は入居者たちのさまざまな様子が写し出されていて、その中では、まもなく18歳を迎え、施設から退去しなければならない黒人少年のエピソードが心に残る。
かれは、この施設でもいちばんの古株で、3年近く入居している。
新しい世界、一般社会に出ていかなければならない不安が、時として、過激な行動や周囲から孤立する行動に出てしまう。
そんな不安が、ピリピリと伝わってくる。
(そして、そんな彼が最後の最後に、ほっとする温かいエピソードをもたらしてくれるのが、優しくて心憎い)

そして、後半は、ジェイデンとグレイスの関係を中心に、ケアされる側からケアする側へ物語が移っていく。

グレイスが経験した、辛く哀しい過去、決断に伴う痛みが、これもまたヒリヒリと伝わってくる。
辛い過去があるが故に、メイソンとの生活に対して、もう一歩踏み出せない躊躇。
しかし、負の連鎖をジェイデンに繰り返させてはならないという強い意志が、グレイスの心をもう一段階強くしていく。

メイソンが話す(恥ずかしいけど)ほっとするエピソードで映画のオープニングとエンディングをしめるなど、映画としての構成もなかなかうまい。

手持ちカメラが揺れて(たぶん、意図的にだろうけど)見づらいのが難といえば難。

評価は★4つとしておきます。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:87本(日韓合作1本あり)
 外国映画56本(うちDVDなど 9本)←カウントアップ
 日本映画32本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:145本
 外国映画118本(うち劇場15本)
 日本映画 27本(うち劇場 5本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
そうそう、オープニングとエンディングがいいですよね。
ぷ〜太郎
2014/12/06 01:06

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