キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『紙の月』:ウスッぺらと気がついたのが運の尽き @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2014/11/28 22:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督の最新作『紙の月』、ロードショウで鑑賞しました。
前作の薄っぺらさに正直、どんなもんかいなぁと思っていましたが、まぁ、前作は青春映画。
なので、そんなに深いところまで感じることもあるまいから仕方ないか、と思っていました。
今回はおとなの映画。
そこそこ期待しましたが・・・
さて、映画。

むむむむ、いつもなら、ここでストーリーの出だしぐらい紹介するのですが、今回は割愛。

あぁ、ダメだ。
ペラい、薄い、イメージ画のオンパレードで、途中で飽きてしまいました。

第2弾チラシの謳い文句で嫌な予感がしたんだよなぁ。
メイン惹句は「最も美しい 横領犯」、下にあるサブ惹句が「平凡な主婦が起こした巨額横領事件(以下略)」。

ありゃりゃ、平凡なの? 美しいの? どっち?

まぁ常識的に考えれば、「平凡な主婦」が、横領という犯罪に手を染めて「最も美し」くなるのだろうけれど、この映画で、そのスイッチの入る瞬間も描かれていなければ、そのときの彼女の心情も描かれていない。

一度会ったきりの顧客の孫と再会して、一瞬のうちに、それまでくすぶっていた女性としての何かが燃え上がったということなんだろうけど、その描写がいただけない。
スローモーションで音楽を流すだけ・・・
って、プロモーション映像のよう。
その後、この手法が繰り返され、辟易。

主人公が「美しい横領犯」として堕ちていくさまが、どうにもこうにも判らない。
途中から、もうどうでもいいや的な気分になってしまいました。

判らないなりに、主人公が堕ちていく契機はいくつかあり、映画に残った脚本の残滓から読み取ると、

(1) 化粧品を買うのにお金が足りなくなり、顧客から預かったお金を寸借する

これは、まぁ、ビジネスとプライベートの境界があやふやになっちゃったわけね。
まぁ、ちゃんと描かれている。

(2) 学費の捻出に苦しむ彼を見あぐねて、お金を貸す。
(3) そのとき、本来、身銭を切ればいいものを、彼の祖父から預かったお金を横流しする。

彼の窮状を見あぐねるのは判るし、手段が誤っているのは、映画後半で明かされる主人公の高校時代の「手段を選ばない寄付」との関係から理解できる。
(とはいえ、理解できる、だけであって共感できないし、そんな過去を明かされも、謎解き映画じゃないから面白くもなんともないのだが)。

(4) いつしか、彼との生活が派手になっていく。

ダメなのはここ。
暴走していく契機、スイッチ入るのがなんだったのか、さっぱり判らない。
後半、銀行の上司・小林聡美に「盗んで使うことが幸せだったのよね」云々のことを言われるのだけれど、ならば、やっぱり快楽に堕ちる瞬間は描いてほしい。
100万以上するホテルに泊まって支払うときに「ええっ!」とかいう顔をさせないでほしい。
その後、「また来ましょうね。来週も再来週も」っていう台詞が死んでますから。

うーむ、やっぱり、脚本はそれなりに書かれているような気がする。
けど、演出がダメだ。

もしかすると、生理的にあってないだけなのかもしれないけど、どうも、ウスッぺら過ぎる。

まぁ、『紙の月』なんだからウスっぺらいのは当然だけど・・・
って、そこを狙ったわけではないでしょう。

評価は★2つ半としておきます。

<追記>
評価は、小林聡美の存在感があるので、これぐらいにしておきます。



------------------
2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:88本(日韓合作1本あり)
 外国映画56本(うちDVDなど 9本)
 日本映画33本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2014年以前の作品:146本
 外国映画119本(うち劇場15本)
 日本映画 27本(うち劇場 5本)
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
なんだかね、観なければよかったです。形からはいっていって、形しかない作品でした。
ぷ〜太郎
2014/12/06 01:08

コメントする help

ニックネーム
本 文
『紙の月』:ウスッぺらと気がついたのが運の尽き @ロードショウ・シネコン キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる