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zoom RSS 『馬々と人間たち』:雄大な自然の厳しさ、そこはかとないユーモア @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2014/11/02 22:27   >>

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東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門で観た『白夜と配達人』のお次に鑑賞したのがこの作品。
アイスランド映画の『馬々と人間たち』。
アイスランドの雄大な風景と、そこに暮らすひとびとの厳しさとそこはかとないユーモアを感じさせてくれる作品でした。
さて、映画。

春を迎えたアイスランドの小さな村。
まだまだ寒いが、それでもこころは浮き立つ気分。

独身男性の男コルベインは、子持ちの未亡人ソルヴェーイグと交際中。
その日は出来ることなら愛の告白をすべくと、白ぶち斑の牝馬に乗って、彼女の家に馳せ参じた。
パカラン、ポコラン、カツカツカツカツ、馬が刻む足音は独特の4拍子で軽快そのもの。

コルベインとソルヴェーイグ、それに彼女の息子と老母と一緒にお茶を飲んで、さあいよいよ・・・
だが、シャイはコルベインは告白できず。
白ぶち斑牝馬に乗っての帰り道、こともあろうに、未亡人のところの囲いを破って逃げ出した黒い牡馬が、白ぶち斑牝馬を追いかけて、突然交尾に及んでしまった・・・
たいした娯楽もない村びとたちは、その一部始終を双眼鏡でみているのだから、こりゃまた始末に困った。

と、のっけから目を瞠る展開。

このような、まさしくタイトルどおり「馬々と人間たち」の暮らしが活写されていきます。
まぁ、馬に関係ないようなエピソードも混じっていますが。

全編を通じて、死のエピソードがそこはかとないユーモアで描かれています。

まだ寒い海に飛び込んでウォッカを買いに出た男が、あまりのアルコール度数の高さにやられて頓死したり、
隣人(といっても住居は遠くかけ離れているのですが)と境界争いをしている男が、その争い相手の乗った暴走馬を避けきれずにトラクターで転落頓死してしまったり。

ふたりの男性の死によって、村の壮年男性は少なくなり、未亡人ソルヴェーイグはコルベインが他の未亡人に靡(なび)いちゃうんじゃないかとヤキモキしたりと、死のエピソードが、逆に生を感じさせるようになっています。

また、壮絶なのは、馬の遠乗りではぐれてしまった男のエピソード。

春を迎えたといえども、まだ寒いアイスランドでは、夜になると雪が降る。
何もない野外では、どんどんと体温を奪われて、そのままでは凍死してしまうことは確実。
そこで、男がとった行動は・・・
と、書かないでおきますが、これはこれは壮絶。

しかし、やはり春を迎えてこころは浮き立つ、ナニも立つ。
男も女も、ひとも馬も、するのはひとつ、といわんばかりコルベインとソルヴェーイグ。
いや、ソルヴェーイグとコルベインか。
それをこれまた双眼鏡で一部始終みている村びとたち。

むふふふふ、ちょっと愉しくなりました。

評価は★4つとしておきます。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:80本(日韓合作1本あり)
 外国映画50本(うちDVDなど 8本)←カウントアップ
 日本映画31本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:141本
 外国映画115本(うち劇場14本)
 日本映画 26本(うち劇場 5本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ホントに馬と一体になった生活なんですね。愛玩動物ではない故に、その生死も人間のそれに結びついて続いていく。
力強い作品でした。
ぷ〜太郎
2014/12/06 00:49

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