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zoom RSS 『おみおくりの作法』:観終わって、気持ちを整理するのが難しい作品 @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2015/01/29 23:45   >>

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ポスターのデザインに惹かれたイギリス映画(イタリアとの合作)の『おみおくりの作法』。
公開2日目の日曜日夕方に出かけたところ満席で、あえなくそのまま帰宅。
日を改めて鑑賞しました。
予備知識なく観ましたが、観終わって、なかな気持ちの整理を付けづらいといった作品でした。
(鑑賞後1日経ていますが、まだ少々動揺しているようなところもあります)
さて、映画。

英国ロンドンで民生委員を務めるジョン・メイ。
40代の彼はひとり暮らし。
身近で親しいひともいない。
そんな彼の職業は、孤独死したひとを弔うこと。
親類・縁者・知人・友人がいれば(いるかどうかも調査して)、彼らに引き渡して、いなければジョンひとりで葬儀を執り行い、公共共同墓地に埋葬するというもの。
大概は身寄りがなく、ジョンひとりが列席する葬儀の後、埋葬されるのがほとんど。

そんなある日、ジョンの住むアパートの向かいの部屋の住人が死後40日ほど経て発見される。
奇しくも、業務効率化を名目に、ジョンが解雇を言い渡された日に、である。

向かいの住人の名はビリー・ストーク。
最後の職務として、ビリーの親類・縁者を探すジョンは、いつしかビリーに自身を重ねていく。
調査の甲斐あって、知人、元妻、娘と見つかっていくが、誰ひとり葬儀には列席したくないという。
これまでと同じく、ひとりで葬儀をしなければならないかと思うといたたまれなくなり、ジョンは自身のために準備した見晴しのいい墓地をジョンに譲ることにする。
その気持ちが通じたのかどうか、はたまた、ジョンが手渡したアルバム(ビリーが娘の写真を大切にしていたもの)が効いたのか、ビリーの娘が葬儀を執り行いとジョンに申し出てくる。

だれもがひとりではないのだと得心したジョンは、これまでの味気ない日常生活を少しずつ変化させていく・・・

といったストーリー。

おおぉ、ああぁ、なんだかいいハナシだなぁ。
と感じた矢先・・・

突然、どうしていいのかわからないような展開になってしまいます。

この展開、イギリス的なのか、はたまた監督・脚本のウベルト・パゾリーニが持つイタリア気質なのかは判りません。

簡単にいうと、皮肉で寓意的な展開なのです。
その展開は・・・なのですが、それがそこで終わってしまうならば、単に皮肉なハナシなのですが、エンディングはどこか心が安まるような描写です。

観ていて思い出したのは、大林宣彦監督の『あした』。
死んでゆくことに、怖いことなんてないのかもしれません。

でもでも、やっぱり心が安まりません。

ひとりで死ぬということ、ひとりで埋葬されるということ。
死んでいったほうにも理由はあり、埋葬・葬儀に立ち会いたくないという残されたひとびと側にも理由がある。
「死」でそれぞれの溝が埋まるわけでもないし・・・
でもでも、そんなことを考えていたら、やっぱり寂しく、厳しい。

たぶん、この映画を観た半分のひとは「嗚呼」と嘆息して安らかな気持になるだろうし、もう半分のひとは「ああ!」といって驚嘆とともに寂しくなると思います。

評価は★4つとしておきます。

<追記>
ハリウッドでは絶対にリメイクして欲しくない作品です。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:4本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:11本
 外国映画 7本(うち劇場 2本)
 日本映画 4本(うち劇場 0本)
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ふ〜む、何と申しましょうか、とても楽しみにしている映画ですが、関西では2月半と公開が遅いです。

どうしていいのかわからないような展開・・・やはり期待が大きいです。
jyamutomaruko
2015/01/30 20:16
jyamutomarukoさま、コメントありがとうございます。
気持ちを整理するのが難しい作品ではありますが、関西で公開された折には鑑賞することをお薦めします。
(できるだけ、予備知識なしでご覧になることをお薦めします)
りゃんひさ
2015/01/30 22:24
アドバイス通り、予備知識ほとんどなく観ましたが、何というか・・・こういう展開にしなくとも良いお話なのではないか、と思いました。
作為的という思いも残りました。

おおぉ、ああぁ、なんだかいいハナシだなぁ。
と感じた矢先・・・

>突然、どうしていいのかわからないような展開になってしまいます。

ここが好きになれなかったです。


jyamutomaruko
2015/03/03 11:03
jyamutomarukoさま、コメントありがとうございました。
まぁ終盤の展開、あざといといえばあざといですからねぇ。
りゃんひさ
2015/03/03 11:23

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