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zoom RSS 『さよなら歌舞伎町』:この街から出ていくだけだよ @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2015/01/31 18:13   >>

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『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』に続く脚本・荒井晴彦、監督・廣木隆一の作品『さよなら歌舞伎町』。
前作『やわらかい生活』が2006年公開だから、9年ぶりということになる。
そんなに経つのか・・・
荒井晴彦脚本作品は『共喰い』『海を感じる時』とコンスタントに鑑賞していたので、そんな久々とは感じていなかった。
そういえば、廣木隆一監督作品は最近見ていなかったなぁ。
さて、映画。

歌舞伎町のラブホテルの店長を務める徹(染谷将太)。
同棲中でプロデビューを目指す沙耶(前田敦子)には、一流ホテルに勤めていると偽っている。

おなじラブホテルの清掃員として働く鈴木里美(南果歩)は、なんだか訳あり。
中年男性(松重豊)をアパートの自室に匿っているようす。

韓国人女性のヘナ(イ・ウンウ)。
彼女も同棲中のチョンス(ロイ)には隠しているが、デリヘル嬢をしている。
入管局から呼び出しがあり、明日には強制帰国しなければならない・・・

そんな3組の男女を中心に、家出した女子高生と彼女を売り飛ばそうとする青年や、不倫の刑事カップルなど、新宿歌舞伎町のラブホテルに出入りするひとびとの1日を巧みにまとめた群像劇。

男女のねっとりとした関係をじっくり描くことが荒井晴彦であるが、こんな群像劇も書くのかとビックリ。

成功の要因は、物語の中心となる徹のキャラクタがしっかりしていることだろう。
東北出身で上京してホテルマンを目指したが挫折。
その間、大震災があって、家族は勤め先など喪った。
しかし、挫折した自分にはどうすることもできず、ただ遠く東京にいるだけ。
そして、年の近い妹がAV女優をやっていることを知り、ショックを受ける。

この彼の無力感というか、どうすることもできない遣る瀬無さとかが、ひしひしと感じられるのです。
これがあるからこそ、不倫刑事がからむエピソードなども浮つかずに観ていられます。

で、最後の沙耶の歌「月のあかり」が効いてくる。
歌詞の一節「この街から出ていくだけだよ」。

歌舞伎町は定住する場所じゃない。

そう誰もが、哀しいか嬉しいかは別にして、この街から出ていく。
哀しくても、希望を感じるエンディング。

いやいや、エンドクレジットのあとには、すっとぼけた希望を感じさせてくれて、これまた巧い。

評価は★4つとしておきます。

<追記>
エピソードの中では、沙耶のエピソードが、背景の書き込み不足から物足りません。
もともとはもう少し書かれていたのかも。
長尺(135分)になったので、切ったのかしらん。

<追記の追記>
「月のあかり」といえば、夜の大阪での定番カラオケ曲。
りゃんひさの十八番のひとつでもあります。
大阪で歌ったのは、もう20数年前のことかぁ・・・



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:5本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 2本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2015年以前の作品:11本
 外国映画 7本(うち劇場 2本)
 日本映画 4本(うち劇場 0本)
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