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zoom RSS 『特別な一日』:なんとも息が詰まる、そして切ない物語 @無料配信・GyaO

<<   作成日時 : 2015/02/18 23:53   >>

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昨年夏あたりから続けて観ているソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの共演映画。
ひまわり』『昨日・今日・明日』『ああ結婚』ときて、今回は『特別な一日』。
先の3作品はヴィットリオ・デ・シーカ監督だったが、この映画はエットレ・スコーラ監督。
日本での評価は、ミニシアターブームも重なり、1980年に入ってから。
この映画も1977年の製作であるが、1984年に日本公開されている。
さて、映画。

1938年5月。
ナチス・ドイツ総統ヒトラーは独伊同盟を結ぶべく、ファシスト党が席巻するローマを訪問する。
ローマではヒトラー歓迎の一色に染まり、市民の大半がパレードに参加するため家を空けていた。

6人の子どもを持つアントニエッタ(ソフィア・ローレン)の一家も、夫と6人の子どもはパレードに参加した。
しかし、彼女は家事から手が離せず、ひとり、アパートに残る。
世話をしている九官鳥にエサをやろうとしたところ、九官鳥は逃げ出し、向かいのアパートの窓枠のところに止まってしまう。

向かいのアパートの部屋の主は、ガブリエレ(マルチェロ・マストロヤンニ)という元ラジオ・アナウンサー。
九官鳥を捕えに彼の部屋を訪れたアントニエッタは、初対面の彼の親切に心動かされていく・・・

といったストーリー。

メロドラマの範疇に入るかもしれないが、それだけに収まりきらない深さを感じさせる作品です。

舞台のほとんどはふたりのアパート。
ほかに少々、中庭と洗濯物を干す屋上が現われる程度。
この限定空間の使い方が上手く、息を詰めて観てしまう。
その上、カメラワークが素晴らしく、初めと終わりに登場するアパートの外からカメラが窓へ近づいて、中へはいっていく長廻しには驚かされる。

それに主人公ふたりのキャラクタ設定もいい。

アントニエッタは、ファシスト党の夫、6人の子どもに囲まれ、もう女性としては消耗しきっている。
それが、ガブリエレと出遭って、徐々に女性としての(まさに性としての)輝きを取り戻していく。

そして、ガブリエレ。
映画が進むにつれて明らかになるのだが、彼は同性愛者である。
当時のファシスト党では、同性愛者は忌避するものとして迫害され、職を追われ、離島への流刑が決まっていた。
アントニエッタが訪ねてくる直前まで、自殺を考えていたほど。
捨て鉢な気持から、徐々に生へと意識が傾いていく。

そんなふたりが「特別な一日」を迎えるわけである。

なんとも息が詰まる、そして切ない物語であろうか。

エットレ・スコーラ監督作品は、ほかに『パッション・ダモーレ』『ル・バル』『マカロニ』『BAR(バール)に灯ともる頃』『星降る夜のリストランテ』と観ているが、この作品がベストかもしれません。

評価は★4つとしておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:8本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 2本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:19本
 外国映画14本(うち劇場 2本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うち劇場 0本)
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