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zoom RSS 『悼む人』:道行のふたりが生への渇望を見出す物語 @ロードショウ・一般劇場

<<   作成日時 : 2015/02/24 00:32   >>

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天童荒太の同名小説を、脚本・大森寿美男、監督・堤幸彦のコンビで映画化した『悼む人』。
堤幸彦監督が天童荒太の小説を映画化するのは『包帯クラブ』に続いて二度目。
前作もなかなかなものでしたが、今回もかなり力作。
さて、映画。

リュックを背負い、ひとり黙々と旅する青年・静人(高良健吾)。
彼の目的は、不慮の死を遂げたひとびとを悼むこと。
ある日、ひとりの男性が殺された現場で、倖世(石田ゆり子)という女性と出遭う。
倖世は理由を告げずに、静人の旅に同行するようになる・・・

原作小説も2010年に読んでいますが、内容はほとんど忘れていました。
おぼろげながら思い出すと、椎名桔平演じる事件記者の蒔野が、もっと静人にからんでいたように思います。
まぁ、小説と映画は別物。

この映画、端的に言うと
「道行の旅をしていてふたりが、生への転機を得て、別れていく」、
そういうシンプルなハナシに再構成しているように感じました。

静人は、死ぬ替わりに、死んだひとを悼んでいる。
倖世は、殺した夫のように自分も死にたい、その助けをしてくれるひとを探している。
どちらも「死を欲しながら、生きている」ひと。

それが死と向き合っていくうちに、互いの中の「生への渇望」を見出していく。

そんなシンプルな物語。

でも、それだけは映画にならない(というか原作と大きくかけ離れてしまう)ので、静人の家族や事件記者の蒔野が登場してさまざまなエピソードが繰り広げられるのだが、それらが静人と倖世のあずかり知らぬところで起こるので、映画としてはもどかしいし、判りづらくなっている。

こういうように再構成した大森寿美男の脚本は、かなりの力技。
それを巧みに魅せる画にまとめていく堤幸彦の監督力も侮れない。

評価は★3つ半としておきます。

<追記>
ぼくは、そのひとが生きていたときのことを覚えていたいんです。
死んだときのことではなくて。

そういう静人の言葉が印象的でした。

<追記の追記>
向井理が静人、倖世を小西真奈美が演じた舞台版もあるようです。
そのときの脚本・演出も、大森寿美男・堤幸彦だったとのことです。

<さらに追記>
道行といえば、過去にもそんなことを書いたような・・・
お、『さよなら渓谷』がそうだった。
悪人』もそうだった。
日本映画の十八番ともいえる題材ではありますまいか。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:9本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2015年以前の作品:23本
 外国映画17本(うち劇場 2本)
 日本映画 6本(うち劇場 0本)
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