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zoom RSS 『アメリカン・スナイパー』:心を置き忘れるなら戦場よりも家族のもとだ @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2015/02/24 21:52   >>

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クリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』、先ごろのアカデミー賞では音響編集賞の1冠のみの受賞でしたが、まぁそんなことはどうでもいいこと。
80歳を超えてからも毎年新作を作り上げる生命力に感服する次第であります。
さて、映画。

米国中西部に暮らすクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は30歳を目前にして軍隊を志す。
契機は9.11の事件。
幼少の頃より射撃の腕に長けていた彼は、ネイビーシールズの隊員となり、イラクで特段の腕前を示すことになる。
イラクに赴く前に結婚した妻との間に子どもをもうけたが、現地での戦闘から帰国しても、心は戦地に置き忘れたようだった・・・

実話の映画化ということですが、ストーリーとしては、これぐらい。
なんら目新しいところはない。

まぁ、イラク側に元オリンピック選手のシリア人射撃手がおり、そやつに仲間の命を奪われることが多々あって、執念深くそやつを倒そうとするあたりは、少々娯楽アクションの趣があるといったところ。

この娯楽的要素が、クリント・イーストウッド主演作『ザ・シークレット・サービス』のように単純に善悪がつけられていれば、それなりに愉しめるのだけれど、いかんせん、実話というのは重い。
米軍を狙って攻撃をしてくるなかには、女性や幼い子どもまでいるのだから、遣る瀬無い。
それを(多少の)良心の呵責はあるとはいえ、クリス・カイルは容赦なく撃ち殺していく。

うーむ、ここまで状況を追いこんでしまったのは、どういことなんだろう。
哀しくて悲しくて遣り切れない。

その上、都合4回の現地イラク赴任でクリス・カイルは人間性を喪って、殺人マシーンを化していく。

妻が何度も繰り返す「あなたは戦地に心を置き忘れた」という言葉が痛々しい。

目新しいところはないが、イーストウッド監督の演出・語り口は流れるようで、一瞬たりとも気を抜けない。

なので「傑作」。
といいたいところだけれど、ベトナム戦争以降のアメリカ映画で散々観てきた内容でもあり、
「もう、わかった。とにかく、アメリカ、なにか反省したところはあるのかい」
なんて思ってしまったのが正直なところ。

エンドクレジットで流れるクリス・カイル本人の葬儀は国を挙げてというのにふさわしい内容。
そこへ流れる弔いの音楽(エンリオ・モリコーネ!)とそれに続く無音のスタッフ・キャストののクレジット。
その無音の3分間ほどは、大切なひととのこと、そして未来のことを想う時間だそうだ。

このときは、憂慮憂慮の3分間でした。

評価は★4つとしておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:10本
 外国映画 7本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:23本
 外国映画17本(うち劇場 2本)
 日本映画 6本(うち劇場 0本)
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