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zoom RSS 『妻への家路』:チャン・イーモウもヌルクなったのかしらん? @試写会

<<   作成日時 : 2015/02/27 21:56   >>

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チャン・イーモウの新作『妻への家路』、ロードショウより一足早く試写会で観ることが出来ました。
それも、『紅いコーリャン』『菊豆(チュイトウ)』『秋菊の物語』『活きる』のコン・リーとの久々のコンビなのだから、否が応でも期待が高まるというもの。
さて、映画。

中国・文化大革命も末期にせまったころ。
学校教師フォン・ワンイー(コン・リー)の夫ルー・イエンシー(チェン・ダオミン)は右傾化の罪で投獄されていたが、機をみて脱走した。
妻ワンイーの元を訪ねるイエンシーであったが、扉を閉ざした妻と再会することはできず、翌日駅の陸橋の上で逢いたいと書置きを残して逃亡する。

ふたりの娘タンタン(チャン・ホエウェン)は舞踊学校に通っており、父が右傾化分子であることから披露大会の主役の座を逃してしまう。
父と母が翌日駅で再会すると知ったタンタンは、党の幹部に密告し、そのため、再会目前で父は捕縛されてしまう。

それから3年、文化大革命は終わりを告げ、右傾化分子たちも釈放されることとなり、イエンシーも自宅に戻ろこととなった。
しかし、妻ワンイーは彼のことを思い出さないのであった。
それは、心労のためか、3年前の駅陸橋の上の怪我の後遺症のためか、はたまた・・・

といった内容。

ふーむ、往年の『心の旅路』の焼き直し、夫と妻を入れ替えたようなハナシですね。

で、これをチャン・イーモウがどう撮っているかというと、むむむ、意外と上手くない。
どうも、説得力が欠けるような、画面に緊迫感がないというか。

前半でいえば、駅陸橋での大立ち回りはまだしも、ワンイーの元を訪ねてきたイエンシーとのカットバックが上手くなく、へんにズームアップしたりしてかなり興ざめ。
このあたりで、今回、演出あやしいなぁ、と思っていましたが、後半、一向にイエンシーのことを思いださないワンイーとのやりとりも、妙に間が抜けて見えてきてしまいました。

今回は観ていて狙いがよく判らなかったです。

あれほど文化大革命に恨みを込めていたチャン・イーモウが、文化大革命で翻弄されたふたりをこんなにヌルク撮るのかしらん。

自分のことを忘れてしまった妻に寄り添う夫のハナシならば、『きみに読む物語』や『アウェイ・フロム・ハー』の方が、身に沁みました。

それともラストに描かれる、いつまで経っても来ぬひとを待ち続けるふたりの前と閉ざされる柵で表現されるような、文化大革命に翻弄された悲劇だとするなら、それまえの描写に重みを感じませんでした。

まぁ、つまらなくはないのですが、どうにも気持ちの落ちつけどころがなくて、評価は★3つとしておきます。

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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:11本
 外国映画 8本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:24本
 外国映画17本(うち劇場 2本)
 日本映画 7本(うち劇場 0本)
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コメント(2件)

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う〜ん、この虚ろな感じは、やはりチャン・イーモウも歳をとったということなんでしょうかね。体制にのみこまれたのかしらん?
ぷ〜太郎
2015/03/13 00:36
ぷ〜太郎さま、コメントありがとうございます。
やはりチャン・イーモウも体制にのみこまれたのでしょう。
近作をいくつか見逃しているので、落ち穂拾いをして確認してみます。
りゃんひさ
2015/03/14 11:25

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