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zoom RSS 『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』:すとんと腑に落ちず、もどかしい映画 @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2015/02/09 15:59   >>

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クリスマス・ストーリー』のアルノー・デプレシャン監督の最新作『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』。
前作で比類なき映像センスを魅せてくれた監督の最新作。
それも、第二次大戦直後のアメリカインディアンとユダヤ系フランス人カウンセラーとの関係を描いた映画ということで、とても関心を持った作品でした。
さて、映画。

第二次大戦直後、1948年の米国モンタナ。
アメリカインディアンのジミー・ピカード(ベニチオ・デル・トロ)は原因不明の悪夢と頭痛に悩まされている。
彼は従軍時に頭がい骨骨折の重傷を負ったことがあり、その後遺症でないかと診断を進めたが、器質的異常は発見できない。
彼が入院する米国軍病院の医師たちは、フランス人カウンセラーのジョルジュ・ドゥヴルー(マチュー・アマルリック)を呼び、対話による診断を試みることとした。
ジョルジュはジミーと毎日カウンセリングを進めていき、互いの境遇なども理解できるようなってくると、ジミーの体調不調は、従軍以前の環境によるトラウマによるものだと気づいていく・・・

というハナシ。

ふむふむ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)ではないあたりは興味深い。
ジミーの発作は、少年時代に受けた女性からの恐怖・ストレス・トラウマが引き起こしているらしい。
うーむ、なんだか、フロイト的ですなぁ。

なんだけれど、映画としては、どうもいまひとつ狙いが判らない。

そんなフロイト的解釈の心的映画なのかしら。
そういう類の映画としてはヒッチコック監督の『白い恐怖』が思い出されるが、そんな映画ではない。
たしかにこの映画でも、悪夢のシーンはシュールレアリスム的な映像だけれど、それは見せ場ではない。
(ちなみに、『白い恐怖』ではダリだったが、この映画ではキリコ的なイメージ)

原因がわかったからそれでよし、という、いわゆる謎解き映画でないことはたしか。

では、この映画の狙いは?

まぁ、アメリカインディアンのジミーと、ユダヤ系フランス人のジュルジュのふたりは世界史的観点からは同じような立場にあり、そのふたりが共鳴しあっていくところにあるのだろう。
つまり、白人たちに迫害され駆逐されていったアメリカインディアンと、自国を持たずに放浪せざるを得ず、かつまたナチスによって迫害されたユダヤ人として、ということ。

たしかに、そのような要素は大いに感じられるのだけれど、どうも描写がもどかしい。
『クリスマス・ストーリー』で比類なき映像センスを魅せてくれたアルノー・デプレシャンならば、これでどうだ、といわんばかりの締めの映像が欲しかった。

なので、エンディングでは、ええっ、これでおしまいなの、と狼狽えてしまいました。

題材も興味深く、ときおりハッとする映像もあるのですが、どうも期待とは違っていたようなので、評価は★3つとしておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:6本
 外国映画 4本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:11本
 外国映画 7本(うち劇場 2本)
 日本映画 5本(うち劇場 0本)
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