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zoom RSS 『ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-』:中国女性とスラブ男性の望郷心が交叉する @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2015/03/07 10:00   >>

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はじまりは5つ星ホテルから』に続いて観た女性が主役の映画は、『ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-』。
こちらは、原題を「IO SONO LI」(わたしはリー)ということからもわかるように、リーという中国人女性が主役です。
演じているのはチャオ・タオ。
長江哀歌(エレジー)』『四川のうた』『罪の手ざわり』といったジャ・ジャンクー監督作品でお馴染みの女優さんです。
さて、映画。

シュン・リー(チャオ・タオ)は中国の海辺の町・福州からイタリアに単身出稼ぎに来た女性。
故郷には8歳になる息子を残してきており、渡航費用などの借金を返済したら、息子を呼び寄せ、母子で暮らしたいと願っている。
縫製工場で働くシュン・リーは、ある日、ヴェニスにほど近いキオッジャという漁師町のオステリア(酒場)で働くようにと命じられる。

キオッジャのオステリアは中高年の男性の溜り場だった。
その多くは漁師であるが、仲間から「詩人」と呼ばれるベーピ(ラデ・シェルベッジア)と懇意になる。

ベーピは30年前に、故郷のユーゴスラビアから難を逃れてキオッジャに辿り着いた男。
離れた街なかで暮らす息子から同居を頼まれているが、いまだ海の上の漁師小屋に住んでいる。

中国の詩人・屈原を愛するシュン・リーと「詩人」ベーピの仲は、いつしか周囲から偏見の目でみられるようになってしまう・・・

といったハナシ。

シュン・リーとベーピの望郷の想いなど、随所に切ない想いが感じられる、なかなかの秀作です。

チャオ・タオ演じるシュン・リーの淡々とした人物象、ラデ・シェルベッジア演じるベーピの朴訥で深みのある人物像、このふたりの演技が映画に深みを与えています。
そして、港町キオッジャを写したカメラが美しい。

後半、物語を思いがけない方向に導いていくのが、いまや世界の至る所に進出した中国人への偏見というのは少々安直かもしれないが、それもまた現実的なんだろうと感じました。

中国人が主役なんですが、イタリア映画がもっているイタリア独特の匂いを感じることができて、満足いたしました。

評価は★3つ半としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:12本
 外国映画 9本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:30本
 外国映画23本(うち劇場 6本)←カウントアップ
 日本映画 7本(うち劇場 0本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
これはいい作品でしたね。特にチャオ・タオ。そこにいるだけで絵になる女優さんです。彼女に比べると、男優陣が(その背景も含めて)類型的でちと深みがないような感じでした。だから彼女の力が強すぎて、中国映画を観ているようでした・・・・。
ぷ〜太郎
2015/03/13 00:29

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