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zoom RSS 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 』:なんとも困った神経衰弱的コメディ@シネコン

<<   作成日時 : 2015/04/14 22:18   >>

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今年の米国アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。
監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
前作『BIUTIFUL ビューティフル』は未見だが、『アモーレス・ペロス』『21グラム』『バベル』とそれまでの3作品はいずれも苦手。
さて、映画。

で、通常はここでストーリーを記しておくのですが、今回は割愛。

うーむ、どういえばいいのかしらん。

パワフルな映画なんだけれど、いわゆる普通のドラマではないよなぁ。

過去、ヒーロー映画に主演した落ち目のズンドコの人気俳優が、再起をかけて舞台に挑戦。
それも、村上春樹も敬愛するレイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること』を自らの脚本・演出・主演で行うというのだ。
(レイモンド・カーヴァーの小説も何編かは読んだことはあるが、この作品はどうだったかしらん)

日本タイトルの(副題)から想像するに、
・再起する
・それも何か予期しないことがキッカケとなって
なんてハナシだろうか、と期待するところ。

いやいや、そんなことはない。

とにかく、再起をかけた男の焦燥感は、とてつもなく大きい。
のべつ幕なしに、過去演じたヒーローの幻聴が聞こえてくるのだから。

映画は、その焦燥感を、ズンズンと響くドラムで表現するとともに、全編ワンカットと見紛うばかりの映像で眩暈させてくる。

おぉ、凄い、こんな映画観たことない!と驚いて魅入ってしまう。
が・・・

どうも中盤あたりから、集中力が途切れてきました。
なんなんだろう、これ。

どうしてかしらんと思うに、全編ワンカットと見紛う衒った映像表現が冗漫に感じられたのです。

シーン替わりをする際に、度々登場する劇場裏の曲がりくねった廊下。
そこを行く主人公(や他の登場人物)の後ろ姿。

この曲がりくねった廊下を行き交うことで、迷路のような心を表現したのだろうが、何度も何度もみせられると、いい加減疲れてしまう。
あぁ、もっとテンポよく進んでくれ。
舞台と舞台裏をカットバックでみせてくれ、なんて思いました。

とはいえ、そうすると、クライマックスの舞台シーンまで一気にみせる(幻影に悩まされながらも、実際のシーンだ)という意図が崩れてしまうからだろう。

で、クライマックスのあとのシーン。
ええ、これ、何?

と、面喰うこと間違いなし。

これって・・・主人公はホントウは●●でいる、ってことだよね。

日本タイトルの(副題)、どうも意図的に、「奇跡」なんて語句を用いて訳しているようだ。

原題の「THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE」。
映画の内容に沿って訳すと「愚昧さによってもたらされた想像もしなかった効果」とでもなるのだろう。。
あまりの愚昧さによって主人公が舞台で●●でしまったことで、結果として、再起以上の効果を上げた、ということ。

つまり、かなり「神経衰弱的なコメディ」なわけだ。

そう思ってみると、脚本では随所に笑いを誘うようなくすぐりがある。

エドワード・ノートンとナオミ・ワッツの絡みも笑えるし。
そもそもノートンが登場するまで彼の役をやっていた俳優の突然の事故なんて、どう考えてもコメディ。

でも、イニャリトゥの演出は、笑うことを許さない。
それだけパワフル。

いやはや、なんとも困った作品だ。

評価は★3つ半としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:22本
 外国映画17本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:51本
 外国映画40本(うち劇場11本)
 日本映画11本(うち劇場 3本)
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