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zoom RSS 『グッド・ライ いちばん優しい嘘』:難民キャンプへ辿り着くまでの前半が秀逸 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2015/05/02 00:44   >>

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難民・移民問題を扱ったフィリップ・ファラルドー監督の『グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜』、ロードショウで鑑賞しました。
ロン・ハワードも製作に名を連ね、リース・ウィザースプーンも重要な役で出演、と地味ではありますが、期待できそうな予感。
さて、映画。

1980年代半ば、アフリカ・スーダンで内戦が勃発。
アフリカの平原に暮らす部族も内戦に巻き込まれてしまう。
命辛々逃げ出せた幼い子どもたちは、徒歩で数百キロ離れた隣国ケニアの難民キャンプに向かう。
キャンプに向かう途中、何人かの子どもは生命を落とし、チーフ(首長)の年長少年も兄弟・仲間たちを守るために身を挺する。

漸(ようよ)う難民キャンプに辿り着いた姉弟・仲間の兄弟の4人は、13年間もの間、難民キャンプで暮らして成長する。
ある日、彼ら4人は運良く、アメリカ移住の切符を手にすることができた・・・

というハナシ。

その後、移住後のアメリカでの生活が写し出されるのだけれど、なんといっても素晴らしいのは前半。

内戦に巻き込まれた子どもたちが難民キャンプに辿り着くまで。

先日観た『世界の果ての通学路』の行程も凄まじかったが、こちらはそれ以上。
水もなく、猛獣に襲われる危険もあり、それよりもなによりも武装した兵士たちに見つけられれば、撃ち殺されてしまうのだから。
そんな中を裸足で歩いていく・・・
緊張感は半端でない。

そんな前半に比べると、アメリカに移住してからは少々緩い。
カルチャーギャップ、というより、そもそも生きてきた経緯が全然異なるのだから、そう簡単に馴染めるはずはない。
信念を曲げるわけにはいかない。

そういったところがやや弱く、映画的にアメリカナイズされてしまっていて、ステレオタイプな映画に見えてしまうのが残念。

タイトルに示される「グッド・ライ(良い嘘)」も、どこかつくりもののようにみえてしまうところがなきにしもあらず。
たぶん、もうワンカットかツーカット、心情を深掘りするカットが足らないのかもしれない。

移民4人を演じたうち、男性ふたりと女性ひとりは実際にスーダンからの難民・移民(もうひとりの主役級の男性は父親が難民・移民)。
男性に至っては、元少年兵だというのだから驚き。
たしかに、顔つきからして普通の役者にない凄みのようなものを感じました。

リース・ウィザースプーンは、米国で彼らに職業を紹介する会社に勤める役どころ。
少々だらしない彼女が、彼らに親身になっていくあたり、やはりなかなか芸達者。

というわけで、傑出した出来ではないのですがなかなかの良心作でしたので、評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
フィリップ・ファラルドー監督の前作『ぼくたちのムッシュ・ラザール』の主人公もアルジェリアからの移民でしたね。
観終わって気づきました。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:26本
 外国映画21本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:55本
 外国映画43本(うち劇場11本)
 日本映画12本(うち劇場 3本)
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