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zoom RSS 『フレンチアルプスで起きたこと』:狙いが判らず、笑うに笑えないコメディ @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2015/07/17 23:11   >>

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世界の映画賞を受賞した『フレンチアルプスで起きたこと』、今週初めに出かけたときは満員で入れず。
ということで日を改めて出かけて鑑賞しました。
否が応でも期待は高まりましたが・・・
うーむ、個人的にはガッカリでした。
さて、映画。

フレンチアルプスの高級リゾート地。
スウェーデン人のトマスとエバは娘と息子を連れて5日間のバカンスにやってきた。
楽しいバカンスのはずが、2日目の昼食時に、それは起こった。
大規模雪崩防止の人工雪崩が、予想以上の規模で家族がいるテラスに向ってきた。
初めは、高をくくっていたトマスだったが、あまりの大きさに、家族を置き去りにして逃げ出してしまったのだ・・・

というハナシ。

ふむふむ、オヤジの威厳失墜のコメディなのね、なんて思って観に行ったのだけれど、なんだか単純なコメディでない。
というか、そもそもコメディはないようだ。

「オヤジの威厳失墜」と書いたが、りゃんひさ的には失墜とかそんなことじゃなく、だれもが慌てふためいたら(というか想像以上の生命の危険を感じたら)取る行動はふたつしかないと思っている。
ひとつは、逃げる。
もうひとつは、そのまま硬直する。

誰かを守る、なんて行動、咄嗟に取れるはずがない。

映画では、トマスが逃げ、エバは硬直した。
ただし、娘も息子も硬直しているので、それに気が付いて庇っただけだ。

大事には至らずに戻ってきたトマスを待ち受けていたのは・・・
夫婦の危険、と親子の危険。

映画は、前者、どうしてもトマスの本心を引き出したいエバを中心にその後のハナシを進めていきます。

だけれど、どうも、深掘りが浅いというか、語り口が拙いというか、観ていてイライラしてくるのです。

男の役割、特に家長としての役割・あるべき姿に対するヨーロッパの一般的な考えは、たぶん、かなり旧弊で、男は一家を守るべし、さらに母も一家を守るべし、という風潮がいまだに強いのでしょう。
そこのところが、すっと入ってこないので、もどかしい。

さらに、トマスは失墜していることを繕うべく言い訳に終始し、あぁあ、ホンマ、雪崩が迫って怖かったんやから・・・ゴメン、といえないあたりは、うーむ、これはなんなのかしらん。
まぁ、軽く言っちゃうと、全然反省していないのだけれど、そこまで鎧を身に纏ったかのように本心を言わないのもどうかしらん、なんて思うわけで。

それが、終盤、激涙と号泣といってもいいほどのさまを突然見せるトマスは・・・
うーむ、これは、神の前での告解なんだろうか、なんて思ってしまう。

とにかく、終始、映画としての狙いがよく判らなかった。
ほとんど固定のポジションで撮られたカメラ(後半、その図画はかなり不安定になったり、ゆっくりとアップになったりするが)の意図も判らない。
さらには、帰路のバスでのエピソードもよく判らない。

こちらが未熟なのかもしれないが、とにかく狙いが判らないし、語り口も好みでなく、個人的にはガッカリな一編でした。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:52本
 外国映画40本(うちDVDなど 6本)←カウントアップ
 日本映画12本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:81本
 外国映画67本(うち劇場15本)
 日本映画14本(うち劇場 3本)
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