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zoom RSS 『罪の余白』:女は(若くても、げに)恐ろしい・・・けど他でも @試写会

<<   作成日時 : 2015/08/21 22:14   >>

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10月公開の日本映画『罪の余白』、試写会で早々に鑑賞しました。
ここのところ中高生の学内ヒエラルキーをモチーフにした映画が多く公開されているのですが、未鑑賞作品が多いのでそれらと比べることは出来ません。
比べるとするなら『ソロモンの偽証(前・後編)』、『太陽の座る場所』(DVDで観るつもり)、『渇き。』(鑑賞予定なし)かな。
なので、この映画はこの映画なりに、感想をば。
さて、映画。

海にほど近い女子高校。
生徒のひとり安藤加奈が4階の教室のベランダから転落死した。
加奈の父親・安藤聡(内野聖陽)は大学で心理学を教える身。
事件の背後に、加奈と親しかった木場咲(吉本実憂)と新海真帆のふたりが関与しているようなのだが・・・

というハナシ。

自殺教唆とはいわないまでも、命を危うくするような行為を強要する(建前上、断ることもできるのだが、断りきれない)木場咲は、みていてかなり恐ろしい。
それは、彼女に、「罪の意識が欠如している」からにほかならない。

@なになにをしなさい(したほうがいいよ)
Aしないと、どうなるかわかっているよね

彼女は、どのみち採っても、選択した側はいいことがない選択肢しか提示しない。
映画では「ダブルバインド(二重拘束)」と説明されている。

けれど、これって、ビジネスの世界では、よくあること。

相手の「生殺与奪」を握っている側からすれば、@をさせないと利がないから。
なので、結果、言われた側は@をする。
これが、ビジネスの世界。

でも、この映画が怖いのは、要求する側が相手が@をしたからといって、かならずしも得をしないということだ。

いや、@Aでも「得をする」のだろう。
実質的な利はなくても、@Aにどちらを選んだとしても、要求した側の「要求そのものは満たされる」。
つまり、単なる「支配の確認」に他ならない。

こんな「支配の確認」にしからならない要求を突き付ける方もなんだが、突き付けられてしまうほうもどうかと思ってしまう。
でもこれが、中高生のヒエラルキーの中での「世の習わし」なのだろうか。

だったら、哀しすぎる。
いつのまに、こんな世の中になっちゃったんだろう、とおもうと寂しくなってしまう。

そんなことを映画を観ながら思ったりもしました。

特に「鬼面ひとを驚かせる」的な突飛な演出もなく、じわじわと盛り上げるサスペンスは、好感が持てました。

少々音楽は耳やかましいのですが、評価は★★★☆(3つ半)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:68本
 外国映画51本(うちDVDなど 8本)
 日本映画17本(うちDVDなど 2本)←カウントアップ

旧作:2015年以前の作品:93本
 外国映画78本(うち劇場15本)
 日本映画15本(うち劇場 4本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
思っていたよりもよかったけれど、「悪魔」というほどのものでもないなとも感じました。谷村美月演じる女性を上手く活かしきれていないのが、何とももどかしかったです。
ぷ〜太郎
2015/10/26 18:58

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