キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『親鸞 白い道』:三國連太郎は親鸞の教えを、どう解釈したのか @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2015/08/25 11:17   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

お盆前後に観た日本映画の旧作の2本目がこれ、『親鸞 白い道』。
三國連太郎が企画・製作・脚本・監督を務めた1987年の作品。
この映画をセレクトした理由は・・・
先に観た『約束』とともに、この時期に通例になっているフィルムセンターの特集上映「逝ける映画人を偲んで」で三國連太郎関連作品として取り上げられていたから。
度々出かけるのも億劫なので、ならば、レンタルしちゃえ!という、ちょっと安易な心根。
ま、いいか。
さて、映画。

鎌倉時代のこと。
それまで上流階級のものだった仏教を、万人のためにと説き改めて浄土宗を興した法然。
幕府は、新興宗教を迫害し、法然を師として仏教の道にはいった善信(後の親鸞)も幕府から迫害されたのであった・・・

というハナシ。

なんだけれども、ストーリーとしては、とにかくよくわからない。
地べたをはい回って暮らすような下層生活をする善信と、幕府重臣たちが繰り広げる政治の世界が交互に描かれるのだが、古(いにしえ)の単語も固有名詞も多く、聞いているだけでは、誰がだれのことを言っているのかがさっぱり判らないのだ。

なので、DVDに収録されている日本語字幕を表示させてみました。
すると、おお、なんとか解かる!
社会背景も人物相関もおぼろげだがわかるようになった。

わかるようになると俄然おもしくなりました。

なるほど、善信は、念仏により極楽浄土できると説く法然の教えを是としなかったのね。

「往生」とは、心を決めて生きることだ。
しかし、わたしは、そのように生きるべきか、まだ迷っている・・・

そういう善信の人間的な苦悩や臭みが、善信役の森山潤久の平凡な風貌と相まって、わかるようになります。

親鸞の教えのなかでもっとも有名な言葉「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」、これを三國連太郎は次のように解釈しています。

「往生」:心を決めて、命を投げ打つほどの価値のある生き方をすること。
「善人」:そのような生き方をするぞ、と既に決めているひと。
「悪人」:そのような生き方は、どんな生き方なのか、そんなことができるのかと思い悩んでいるひと。

意訳すると

一生を賭けて為すことがわかっているひとは、そのような生き方ができだろう。
しかしながら、どのような生き方をすればいいかを思い悩んでいるひとであっても、心に決めれば、わかっているひとよりも一生を賭けて為すことがわかるはずだ。


おお、なんとも三國連太郎的ではありますまいか。
かなり、生きる力が湧いて出てきます。

映画の語り口はゴタゴタしてわかりづらいのですが、山崎善弘の撮影、木村威夫の美術は素晴らしいです。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<余談>
そういえば、『空海』ではタイトルロールを北大路欣也が演じていました(これは観た)。
その他ではどうかしら、と思い起こすと、萬屋錦之介が『親鸞』『日蓮』とそれぞれ別の映画で、タイトルロールを演じていました(どちらも未見)。



------------------
2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:68本
 外国映画51本(うちDVDなど 8本)
 日本映画17本(うちDVDなど 2本)

旧作:2015年以前の作品:95本
 外国映画78本(うち劇場15本)
 日本映画17本(うち劇場 4本)←カウントアップ
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『親鸞 白い道』:三國連太郎は親鸞の教えを、どう解釈したのか @DVD・レンタル キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる