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zoom RSS 『戦場』:ジョン・ミリアスが描くもうひとつの『地獄の黙示録』 @VHS

<<   作成日時 : 2015/08/28 10:33   >>

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ジョン・ミリアス監督がニック・ノルティを主演にした1989年に撮った『戦場』。
以前、格安で購入していたVHSで鑑賞しました。
日本では1991年に劇場公開されていますが、全然記憶にありませんでした。
この映画、ひとことでいうと「太平洋戦争末期にボルネオのジャングルで王だった白人男性」の物語です。
さて、映画。

1945年、太平洋戦争末期のボルネオ戦線。
英国人将校フェアボーン大尉(ナイジェル・ヘイヴアース)は、部下の黒人軍曹とともに奥地のジャングルを訪れる。
彼の任務は、ジャングルで暮らす原住民たちを指揮して、対日ゲリラ戦に動員させるためだ。
しかし、フェアボーン大尉がみたのは、その地で君臨する白人王の姿。
リーロイド(ニック・ノルティ)と名乗る彼は、コレヒドール島陥落時に米軍を脱走した兵士だった・・・

というハナシ。

ニック・ノルティをマーロン・ブランド、ナイジェル・ヘイヴアースをマーティン・シーンに置き換えると『地獄の黙示録』になると思われるほどよく似ています。
あちらは膨大な物量作戦とブランドの怪演により鵺のようなバケモノになってしまったが、こちらは西洋と東洋のぶつかり合い(さらには半西洋ともいうべき日本が加わる)、そのなかでの男同士の理解と友情と、すこぶる判り易い物語になっています。

ジョン・ミリアスが書いた『地獄の黙示録』の当初の脚本は、この映画のようなな感じだったのではないか、と推測されます。

タカ派のレッテルが貼られているジョン・ミリアスですが、ここで描かれる白人王リーロイドは至って平和主義。
バターン、コレヒドールと太平洋戦争の激戦を命からがら生き延びてきた彼にとって、戦争は忌むべきもの、そして、その戦争の当事者である西洋文化にも嫌気がさしています。

しかし、最後にはジャングルに押し寄せてきた日本軍とドンパチの攻防をやらざるを得なくなるのですが・・・

ということで、日本人は敵役。
なので、1991年の劇場公開では大々的な宣伝などはなかったのでしょう。

敵役である日本人ですが、最後の最後まで残虐ということでもなく、終戦を迎えた日には、リーロイドの前に軍刀を捧げだす大将を威厳をもって描いています。
(さらに、リーロイドがこれまた威厳をもって大将を歓待するシーンも描かれています)

なんとなく、すぐにドンパチを始めちゃうイメージのあったジョン・ミリアス監督ですが、なるほど「礼節には礼節を」といった側面があるのですね。

ジョン・ミリアス監督の隠れた秀作として、オマケも込みで、評価は★★★★(4つ)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:70本
 外国映画52本(うちDVDなど 8本)
 日本映画18本(うちDVDなど 3本)

旧作:2015年以前の作品:99本
 外国映画81本(うち劇場15本)←カウントアップ
 日本映画18本(うち劇場 5本)
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