キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『テッド2』:ありゃ、テッドいつのまにか大人になっちゃったね @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2015/08/31 22:27   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

画像

2013年のスマッシュヒット作テッド』の続編が公開!
前作を観終わってやたらめったら昂奮したので、この映画の公開が待ち遠しかったんだよねぁ。
ということで、さて、映画。

前作のおしまいで身体が引きちぎられたにもかかわらず、ジョンの願いが通じて甦った生きるぬいぐるみのクマ、テッド(マーク・ウォールバーグ)。
今回は、愛するタミリンと結婚して、子どもが欲しいと希望するところからスタート。
でも、ぬいぐるみに生殖能力はないし、タミ・リンの卵巣はクスリの影響でボロボロ。
なので、養子縁組を願い出たところ、テッドは人間じゃない!と一蹴されてしまう。
なら、なんなのかというと、だれかの所有物(Property)。
おいおい、オレってモノなの? 人権を認めてくれ!と奔走することに・・・

というハナシ。

あらすじからわかるとおり、これって米国における黒人の歴史の焼き直しですね。

昨年度のアカデミー賞作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』などを観ればよくわかる。
あの映画でも、黒人は「だれかの所有物(Property)」と表現されていた。

この「Property」という語は、通常のモノ(独立したモノ)を指すのではなく、何かにへばりついたように所有者と切り離すことができないもの、という語感が強い。
つまり、まるっきり、自由がない。

そう、あんなに自由に振る舞っていたテッドが、である。
ここのところを理解しないと、この映画の重みが軽くなってしまいます。

とはいえ、この続編は前作でやたらめったら昂奮した身から観ると、つまらない。

というのは、テッドがしらないうちに大人(分別がある立場)になってしまっているから。
いくらジョンとふざけ合っても、テッドには分別がある。

物語に入ってすぐに、結婚したタミリンと口論するシーンがあるのだけれど、そこでテッドがやっているのは領収書を計算をして、タミリンの無駄遣いを指摘して詰るということ。
これは明らかに分別のある大人のすること。

前作が面白かったのは、どうみてもオッサンのジョンとテッドが中身は子どものままで「無為」に過ごしていた仲だったのが、事件を契機にして「有意義」な信頼関係を築く、という成長物語だったから。
前作の終りで、テッドは、いったん死んで生まれ変わったのだろう。

今回はさらに生まれ変わる。
というか、生まれ変わるのは、周囲の人々なのかも。
なにせ、ぬいぐるみのクマを人間として「認める」というのだから。

ということで、この続編には、前作にあった「成長物語」がない。
テッドは変わらないし(いや、親になるか)、ジョンに至ってはいったん死んでも変わらない。

なので、いくらギャグのつるべ打ちであろうとも、前作ほどの面白さに欠けるのでしょう。
タイトルバックの、バズビー・バークレーばりのレビューには昂奮しましたが。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。



------------------
2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:72本
 外国映画53本(うちDVDなど 8本)←カウントアップ
 日本映画19本(うちDVDなど 3本)

旧作:2015年以前の作品:99本
 外国映画81本(うち劇場15本)
 日本映画18本(うち劇場 5本)
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「テッド2」
ファンキーなおやじグマを観に多くの人は劇場に足を向けるのだろうけれど、私は違う。もち、マーク・ウォルバーグを観に行くためだけに。馴れ合いといえば馴れ合いだし、惰性的といえば惰性的だろう。いや、これ程までに馴れ合いで惰性的な作品選択は近年なかったかもしれない。しかし、馴れ合いで惰性的な(私の中限定ということだけれど)作品の割には結構面白かった。くっだらないこと山の如し、だけれどね。平日の夜なのに劇場が満席だったのは、いかにくっだらない作品を観て夏の疲れを癒そうと思っている大人(+R15指定につき)... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2015/09/09 13:46

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大人になったぬいぐるいと、子供のままの人間のジョン。何か皮肉だけれど、そこそこ面白かったですよ。ぬいぐるみが親になった時を観たいものです。
ぷ〜太郎
2015/10/26 19:04
ぷ〜太郎さん、コメントありがとう。
ふむふむ、人間のジョンはおとなになれない、という皮肉を込めた映画なのかもしれませんね。
りゃんひさ
2015/10/26 21:55

コメントする help

ニックネーム
本 文
『テッド2』:ありゃ、テッドいつのまにか大人になっちゃったね @ロードショウ・シネコン キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる