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zoom RSS 『救いたい』:震災から復興しつつあるひとびとを応援する映画 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2015/09/30 17:24   >>

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鈴木京香三浦友和共演の2014年作品『救いたい』、DVDで鑑賞しました。
劇場公開時のポスターデザインや、DVDパッケージデザインから、医療現場で対立する夫婦の物語かと想像していましたが、ありゃ、違った。
東日本大震災の復興を願った、復興しつつあるひとびとを応援する現在進行形の映画でした。
さて、映画。

東日本大震災から2年半。
仙台医療センターで麻酔医を務める隆子(鈴木京香)。
夫の貞一(三浦友和)は、震災の際に、海に近い町の避難所に出産補助のために知人・岸(津川雅彦)に請われ、そのまま、その町の診療所を開いている。
震災から日も経ており、仙台も件の町も次第に活気を取り戻すのだが、それぞれのひとびとは心に疵を負ったままであった。
震災で唯一の肉親である父親を亡くした、隆子の部下の純子(貫地谷しほり)も、そのひとり。
結婚したばかりの夫を亡くした、貞一の診療所に勤める看護師・美菜(中越典子)も、そのひとりであった・・・

というハナシ。

監督は神山征二郎

若い頃は、この監督の名前を聞いただけで、「ああ、真面目ひと筋の映画ね、パス」と決めつけて観るのを敬遠していたが、観る側のこちらもかなり歳を経たせいか、それとも真面目な映画が壊滅されつつある昨今の情勢からか、今回の映画では監督の真面目さが良い方に出たと感じました。

貞一・隆子夫婦のハナシよりも、大切なひとをなくしたふたりの女性、純子・美菜のエピソードの重きを置く脚本もよいが、そのなかでも、美菜と姑・ふみ江(藤村志保)のエピソードがよい。

嫁いできた早々に夫をなくした嫁とふたり暮らしの姑。
その姑は急病になり、救急搬送される。
手術により無事退院することができた姑が、嫁の美菜に「もう十分だよ。息子は死んだんだから」と切り出す長場面は、この映画のいちばんの見どころ。

このエピソード、映画的記憶を揺さぶるところがあり、気が付けば、『東京物語』の父母(笠智衆、東山千栄子)と戦死した二男の未亡人・紀子(原節子)との関係を踏襲しているようだ。

このシーンをロングショットから実にゆっくりとふたりに近づいていく長廻しのワンショットで撮った神山征二郎の演出も凄いが、演じきった藤村志保と中越典子のふたりも凄い。
特に、藤村志保は、登場するシーンのほとんどが長廻しのワンショットで、背筋を伸ばして凛とした様子が神々しく感じるくらい。

比べると、震災のショックを抱えた純子のエピソードは、若い自衛隊員・三崎(渡辺大)とのやりとりがあり、若干つくりものめいてしまうのが残念。

エンディングは岸が氏子総代を務める神社の久々のお祭。
定番といえば定番だけれど、土地に根付いたお祭というのは、やはりニッポンを感じますね。

若干涙腺が緩くなったこともあり、評価は★★★★(4つ)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:82本
 外国映画62本(うちDVDなど11本)
 日本映画21本(うちDVDなど 4本)

旧作:2015年以前の作品:109本
 外国映画89本(うち劇場15本)
 日本映画20本(うち劇場 5本)←カウントアップ
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