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zoom RSS 『岸辺の旅』:死せる夫とただ虚無空間を彷徨う妻の話 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2015/10/06 21:24   >>

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カンヌ映画祭で監督賞を受賞した黒沢清監督最新作『岸辺の旅』、ロードショウで鑑賞しました。
毎回、題材に惹かれ観に行くのだけれど、ほとんど裏切られている同監督の作品。
今回は、前作『リアル〜完全なる首長竜の日〜』に引き続き、原作もの。
『夏の庭 The Friends』の湯本香樹実の原作は未読なれど、期待はできる。
さて、映画。

瑞希(深津絵里)は夫・優介(浅野忠信)が失踪して3年となる。
小学生のピアノの家庭教師をしながら暮らしているが、行方不明の夫のことが気になって仕方がないまま。
そんなとき、優介が瑞希のもとに帰ってくる。
しかし、優介の口からは、自分は3年前に富山で死んだと告げられる。
その言葉を受け容れるかどうかも宙ぶらりんのまま、瑞希は優介に誘われるがままに、一緒に彼の3年間の足跡を辿る旅に出る・・・

というハナシ。

ふーん、またまた黒沢清お得意の怪談ものかぁ。
でも、今回は、いわば「死んだ夫に連れられての道行の旅」、もしくは「道行からの帰還の旅」のいずれかだろう。
ならば、さしずめ、妻と夫の間でのドラマが展開されるのではありますまいか・・・

といった予想は、巻頭10分ぐらいで裏切られる。

不在の3年間の埋めるドラマが何処にもない。
もう、ひたすら虚無空間を彷徨う旅が続く。

黄泉との境を夫婦で旅するハナシなのかぁ。

死んだひとが、生きているひとに混じって、何気なく生活をしている。
それを誰も疑わない。

あの世とこの世の区別がない世界観は面白いが、なにせドラマとしての対立軸もなければ葛藤がなく、映画が進んでいく。

なんだか、こんなヘンな映画観たような気がする・・・
思い出すと、フランス人監督が阪神淡路大震災をモチーフに死者の魂を描いた『メモリーズ・コーナー』の希薄感を思い出した。

この映画もフランスの資本が入っているもよう。
うーむ、黒沢清監督も阿(おもね)っちゃったのかしらん。
それとも、ここへきて、ドラマを構成できない弱点が露呈しちゃったのかしらん。

ということで、評価は★★☆(2つ半)としておきます。

<追記>
ドラマのない道行映画ということでは、北野武監督『Dolls ドールズ』も思い出しました。

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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:87本
 外国映画64本(うちDVDなど11本)
 日本映画23本(うちDVDなど 4本)←カウントアップ

旧作:2015年以前の作品:111本
 外国映画91本(うち劇場15本)
 日本映画20本(うち劇場 5本)
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