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zoom RSS 『サンダーボルト救出作戦』:メナハム・ゴーラン監督の手堅い実録もの @特集上映・単館系

<<   作成日時 : 2015/11/21 10:51   >>

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サンダーボルト救出作戦』、35ミリフィルム上映で鑑賞しました。
このタイトルでピピンときたひと、いるかしらん?
1976年に起こったアラブゲリラによる多数のユダヤ人乗客を乗せた飛行機のハイジャック事件の実録映画で、当時3本が競作されました。
順に『エンテベの勝利』『特攻サンダーボルト作戦』、そしてこの映画です。
『エンテベの勝利』は事件から6か月後に公開、『特攻サンダーボルト作戦』は製作から10年経た1987年に日本で公開されました。
前者はお正月映画だったにもかかわらず1週間で打ち切られ、観ていません。
後者は、ピーター・フィンチやチャールズ・ブロンソンなどの渋め俳優豪華共演作で、これは公開時に観ました。
で、本作『サンダーボルト救出作戦』は本家ともいうべきイスラエルの製作で、監督はメナハム・ゴーラン
後にハリウッドで安かろう悪かろうのキャノンフィルムを牽引していた人物。
今回の上映は、そのメナハム・ゴーラン映画祭の一環です。
前置きが長くなりましたが、さて、映画。

1976年6月、ギリシア・アテネ発、フランス・パリ行のエールフランス航空機が、テロリストによりハイジャックされた。
テロリストは、パレスチナ解放人民戦線と西ドイツのテログループの混成。
ハイジャックされた航空機には100名を超えるユダヤ人が搭乗していた。
テログループはハイジャック機を反イスラエル国家のウガンダ・エンテベ国際空港に向わせて着陸させた後、ユダヤ人以外の乗客を解放し、多数のユダヤ人人質を楯にとって囚われている仲間の解放を要求した・・・

というハナシ。

上映されたフィルムの状態がかなり悪く、雨ザーザーの状態。
オープニングタイトルもエンドクレジットも欠けているが、実録映画の面白さは満喫できた。

この手の映画だと、前半に乗客の人生模様を長々クドクドと描いて冗長になるのが常なのだけれど、乗客たちが乗り込むまでの冒頭5分程度で処理しており、すこぶるスピーディ。
ユダヤ人旅行客の中に、ドイツ人テロリスト(クラウス・キンスキー、シビル・ダニング)が不穏な動きをしているのがカットバックされて、緊張感を増している。

また、ハイジャックが発生してからも、イスラエルの軍部や政府の動きもハットバック処理され、なかなか上手い。
ただし、テログループがウガンダを目指す理由や、ウガンダのアミン大統領がテロリスト側に加担する理由などの説明が割愛されているので、当時の政治情勢を知っていないと判らないところは多い。
(公開当時は、説明しなくても、周知のことだったのでしょう)

興味深いのは、ユダヤの安息日の描写。
犯人からの要求期限間近というのにイスラエル軍もノンビリしていていたりと、これはお国柄かしらん。

とはいえ、電撃の救出劇は尺は短いながらも圧巻。
四機の輸送機が矩形の編隊で飛び立ち、テログループと人質が立てこもる空港建物へとイスラエル軍が銃を乱射しながら突っ込んでいく。
テログループが倒される描写の合間に、短く人質の犠牲者が出たことも描かれ、「救出」といえども無傷では済まないことが物語られる。

イスラエル軍のリーダー格の軍人が撃たれるあたりの描写は少々感傷的だけれど、これはこれで悪くない。

キャノンフィルムの総帥ということでイメージが悪かったメナハム・ゴーランだけれど、イスラエルの監督時代はなかなか手堅い監督だったことがうかがえて、貴重な作品でした。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
本作品は、日本では劇場未公開、VHSのみの発売でした。
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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:110本
 外国映画79本(うちDVDなど17本)
 日本映画31本(うちDVDなど 5本)

旧作:2015年以前の作品:118本
 外国映画95本(うち劇場18本)←カウントアップ
 日本映画23本(うち劇場 8本)
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